最近聞いたポストロック2選

こんにちは。バ美肉ボイチェンSSW桜葉どらいぶです。
リリースされてびっくりしたポストロックの新譜が2枚あったので記事を書きたいなと思って書いてます。ポストロックってなんですか…?なんだろう…
なんかこう、静かなところから最終的にグワーッと盛り上がるインストバンドみたいな意味合いで今回はポストロックという言葉を扱ってます。俗に言う轟音ポストロックとか言われるやつ?
トーク・トークが!スリントが!バーク・サイコシスが!ガスターデルソルが!トータスが!みたいなオタク語りは今回はひとまず割愛しますが、私はポストロックというジャンルが結構好きです。おそらく。

①Explosions in the sky - End

2023年、未だにオリジナリティに溢れ続けている世界的人気バンドことEITS。なんと7年ぶりのオリジナルアルバム(正確に言うとサウンドトラック等は出してます)は、End、人間の死や人間関係の終わりなど"End"にまつわる様々なものからインスピレーションを受けた作品とのこと。End Tourという大変不穏な名前で11月からツアー予定です。本当にライブがかっこいいバンドだし、生きてるうちにあと100回くらい見たいので頼むからしばらく解散はしないで欲しい…(そういう意図を明確に否定してるインタビューあるくさいので安心はしているところ)
前作The Wildernessについて、個人的にはギターリフに頼らないというか、バンドマンらしからぬアレンジセンスを感じていたところでした。今作1曲目"Ten Billion People"を再生した直後は、今回もそんな感じかな…?と一瞬思ったんですが、途中から一昔前っぽいバンドらしいアレンジに舵を切ってきてちょっと嬉しくなっちゃいました。この印象受けるのってミックスの方向性的なものもあるのかな。全曲総じて新旧の方向性のいいとこ取りしてる印象があり、現時点での集大成的なアルバムなのかなって勝手に思ってます。
このアルバム、所謂轟音ポストロック的な展開、静かに曲が始まって最後溜めてカタルシス爆発みたいなテンプレートにある程度従ってはいるものの、展開の端々でちょっと王道を裏切ってくる感じがありこの辺がすごいEITSらしいなと思います。例えば盛り上がるところで安直な盛り上げ方とかしてこなくて、すごく練った展開でちょっと"ズラして"くるんですよね。この辺がためてためて…カタルシス爆発!!みたいなド派手なバンドばっかり聞いてると若干薄味に感じたりもするんですけど、私はEITSのライブ見たから知ってるんです。この裏切ってくる感じ、ライブで聞くとハチャメチャにかっこいいということを…。
来日よろしくお願いします。

②MIAOU - The Only Way To Find You

日本の3人組バンド、MIAOUが11年ぶりのアルバム発売です。いやーおったまげました。正確に言うと、EPやシングルなんかは約4・5年間隔くらいで出てたんですけど、こういった本格的なボリュームの作品は久々なのでとてもうれしい。昔ギターフレーズも結構コピーしたし、ホントに影響受けてるバンドの一つなので嬉しいです。アー写見る限り全員かっこいいお年の召し方をされていらっしゃったので、皆さんお子さんが大きくなって少し生活にゆとりが出たのかな〜なんて勝手に妄想しちゃいました。あくまで妄想ですよこれは。
シンセサイザー主体の1曲目"Before Dawn"、2曲目"Reach For Tomorrow"と連続で聞いて、なんか以前の感じにTychoみたいなシンセウェーブ的なテイストが加わってる?みたいに一瞬思いましたが、ちょっと牧歌的な感じのシンセサウンドが聞こえる、これぞMIAOUだな〜っていう(個人の感想です)3曲目"Clouds"、今までこういうのやるイメージ無かったなっていう、ミドルテンポながら疾走感のある5曲目"James"、フィンランドからラウ・ナウ氏をボーカルに迎えた実に美しい6曲目"Olen Yksin"等、実にバリエーション豊かで、どことなく温かみを感じるような9曲が揃ったMIAOUらしさが随所に光る傑作アルバムという感じでした。
このすごく日本人的なキャッチーなフレージングセンスを持ちつつも、リフが素朴で押し付けがましくないこの洗練されたセンス溢れる感じ、やはりアルバム通してMIAOUにしか出せない空気感だなと思います。
そしてなんと11月にリリースパーティーやるらしいです。見に行きたいナ…

これ以外でも多分色々新譜出てるかと思いますが、この2アーティストがかなり久々で衝撃受けたのと、実際アルバムの内容がめちゃくちゃ良かったのでちょっとレビューしてみました。
ところでポストロックって、何…?

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