【ほんわか】向けられたヘッドライト
今日も朝から起きて雪かき俺の住むところは豪雪地帯のため、夜にそうとう雪が降ったらしい
おかげで、朝見てみると、車も外に出すことができないほど雪が積もっていた
「雪かき…大変にょ~…」
そんな愚痴を吐きながらも外に出る
いくらジャンパーを着たとて、寒い冬の朝…
体の芯まで凍えてしまうぜ…
おぉ…サムサム…
実は、俺の家には特殊なことがある
それは、庭先に、除雪車が除雪した雪が漏れて入ってくるのだ
そのため、除雪車が来たらすぐにどかさないと雪がため込まれて行ってしまう…
そうして、雪をせっせとどかしていると、お隣さんが玄関から登場
お隣さんとは、しばらく顔を合わせておらず、あまり挨拶する機会もなかった
・・・・・・
・・・・・・
少しの間、顔を合わせる
「やべっ…気まずい…」
お隣さんは男性で、年配の方だ
何やら、車庫の方に行って、車を出している模様
こんな朝早くから、どこかに行くのかな?
そう思うと、何と、車のヘッドライトをこっちに向けてきた
「う!!まぶしい!」
すると、一段階ヘッドライトの光を落として、お隣さんが車から降りてきた「おはよう!朝から大変だね~」
そういうと、しばらく雪かきの様子を見守ってくれた
ヘッドライトはつけたままだった
今更気づいたことなんだけど、このヘッドライト
俺のために向けられていたのだ!
早朝のため、周りは真っ暗
そんな中、雪かきをしている俺を見て
ヘッドライトで周りを照らしてくれていたのだ…
明るくなったことにより、雪かきも順調に進んだ
今になって気づいた自分に恥ずかしい…
もっと早くお礼を言えばよかった…ちょっと後悔…
「何をするにも対価が必要」
俺の中にはそんな考えがあった
でも、たまには誰かのために【無償の親切】をしてもいいなと思った…
身体は寒かったけど、「ココロはぽかぽか」した出来事だった
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