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YaleのSummer School (Law Seminar)の振り返り 1

※この記事は日本人弁護士が米国ロースクール(LL.M)留学前にYaleのSummer Schoolに参加した際の内容や感想等を記すものです。今回は主にapplyや事前準備について述べていきます。写真はYaleの図書館です。

1.     YaleのSummer Schoolを選んだ理由


私はLL.Mは西海岸のU.C Berkeleyに進学することにしたのですが、U.C Berkeleyはロースクールが開講しているサマースクールはなく、大学が開講しているサマースクールは取っても取らなくもよい、くらいの感じのようでした[1]。そうであるならば「せっかくなら別の大学に行ってみたいな」と思い、主にロースクール関連のサマースクールを開講している大学を検討したところ、

①Boston、②Yale、③USC、④UC Davis

の4校が渡米のタイミングやLL.Mの開始時期との兼ね合いで良さそうでした。最終的には、LL.M本体とは全く異なる地域に行ってみたかったことやYaleの名前に惹かれたこと、過去の参加者の書いたもの(東大の交換プログラムの体験記<https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/go-global/ja/report-list-short-summer1.html>や去年のプログラム参加者のnoteの記事<https://note.com/kensuke1003/n/naec0927f312b#f50a92d1-acab-48e0-b855-27eb575a1125>)を読んで面白そうだと思ったことからYaleのサマースクールに行くことにしました。

2.     YaleのSummer Schoolへの出願について


YaleのSummer School(以下「YSS」)については以下に概要があり(リンクは2024年のものです。)、最新の情報については大学のウェブサイトを見ていただくのが確実だと思いますが、公式情報からでは分かりにくい、あるいは掲載されていない注意事項等について述べていきます。

https://summer.yale.edu/courses-programs/law-seminar

・今年はDeadlineが5月6日でした。他のサマースクールより早めだと思います。なお、私の場合3月末に申し込んで4月初旬に返事がきました。

・Application自体はあまり覚えていないのですが、簡単に志望理由を書いてTranscript(大学とローの成績)を送って終わりだったような気がします。私と同じ立場の人はLL.M自体の出願は終わっていると思うのでその際に準備したものをそのまま用いることでよいかと。

・ほかのサマースクールでも共通ですが特にLLMの本コースと別のサマースクールに行く場合、①Visaの手続き(一旦サマースクールの学校からI-20を発行してもらってVisaを取得したうえで、I-20のTransferの手続きをする必要がある)、②予防接種(当然ながらサマースクールとLLM本コースの両方の要件を満たす必要がある。なお、州・大学によって微妙にrequirementが異なり、またYaleは接種証明書を提出する期限がかなり早い点に要留意[2]。)辺りが結構面倒なので注意が必要です。

・公式サイトでは見つからなかったのですがYaleと交換協定を結んでいる大学の学生又は卒業生の場合、Tuitionの部分は割引になるようです。

3.     事前準備について


上記のVisaと予防接種が最も大事で他は優先度が少し落ちますが、勉強面では、英語を話す練習(オンライン英会話や発音矯正等)や米国法の概括的な予習をしておくとよいかな、と思います。私は直前まで業務があり十分に時間が取れなかったので、岩田太ほか著『基礎から学べるアメリカ法』とアメリカ法判例百選を持ち込みました。

生活面では、寮には基本的に何もないのでシーツ、枕、洗面用具等は持参する必要があります(現地でも買えます。)。後、薬局で売ってるような風邪薬は持って行った方が良いと思います。

また、暑さ対策を考えておくこと(※Yaleの寮にはクーラーがありません。)が重要です。なお、1ヶ月強しか使わないのでややもったいない気もしますが扇風機は現地で買えます。


次回以降は寮生活やLaw seminarの内容について書いていきます。



[1] 田中先生の記事等<https://note.com/sumiyosiiti/n/n14571a40e29c>

[2] 私は間に合わなかったのでメールして期限を延長してもらいました。



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