ちょろいのさ、人生

私の人生。私はちょろい。すぐキャラに落ちる。恋という沼に落ちる。
アニメや漫画に影響を受けがちで、今でも少女漫画を読んだらすぐヒロインの如く男の子キャラに恋をして「とりまこの人(キャラ名)と結婚するわ」と豪語する。
落ちるキャラに傾向はあるのかな?自分ではわからないけど、、、
好きな作品を言ったらどのキャラが好きなのかを聞かれがちだけど、ぶっちゃけ全キャラ好き。付き合いたいとか結婚したいとか、そう思うキャラは都度違うけれど、「好き」で聞かれると私は好きな作品に出てくるキャラはすべからく好き。
好きな歌や音楽にキャラの人生を当てはめて勝手に泣く。
ドラマとかで良すぎるシーンやセリフを見聞したら推しキャラに言わせたくなるので想像上で言ってもらう。
推しキャラも自分のことを好きである、なんなら推しキャラの方が自分に対する熱の方が強い、そんな世界線の妄想を常に繰り広げている……等々。
夢女という括りよりももう少し別なところにいる部分もある気がします。
上記の「好きな歌や音楽の部分」では、「推しキャラの前でその歌を文化祭等で歌う私」を妄想しながら聴くこともしょっちゅう。むしろその妄想をしながら聴く音楽・時間が日常です。

ちょろすぎが故なのですが、
皆さんはあのキャラクターになりたい、そう思ったことありませんか?
私は常に思っています。
しかし、今よりも昔の方がその感情が強かったのです。

私は小さい頃は一人芝居をよくしていました。
一人芝居時には作品内のキャラプラス自分もその世界にいる設定でスタート。芝居と言っても主に喋っているだけでたまに身振り手振りつけている感じです。始め方は、お気に入りのシーンができた時には毎日その場面から演じたりと意外と決まってはいなかったけど、寝る前に仰向けでひたすらベラベラ喋っていたものです。

一人芝居は何もかも自由なのですが、好きなキャラがいると幼い私はどうしてもそのキャラに寄ってしまう。
初めは悩んだのですが、気づくのです。

「何故私がそのキャラになっちゃダメなことがあるのだろう、そんなことがあるのだろうか、いやない!(強めの反語)」

「なりたい」ではなく、私は完全にキャラクターそのものだ!と思いながら日々を過ごすようになったのです。今日はそんな私の人生のお話の序章。

アンパンマンが大好きでした。
キャラクターが可愛いしストーリーも面白いし歌も最高で、今でも愛しやまないアンパンマンワールド。もちろんしているキャラ全キャラ愛しています。どれくらい好きかはわかりませんが大好きです。
高校時代にクラスの友達とその話をしていたら横から割って入ってきた友達の友達(此奴も同クラ)が「アンパンマン嫌い〜偽善だから〜バイキンマンの方が好き〜」と言ってきて、彼奴とは以降関わらないようになったくらいには愛している。

現在の職場の先輩にその話をしたら僅か1日弱で他の先輩に広められ、「お茶まろさんアンパンマンガチ勢なの?」と5人くらいの方から大勢の前で話しかけられて、「アンパンマンガチ勢」というよくわからん語感に恥ずかしくなりました。

やなせ先生の創る世界や言葉や雰囲気が好きなんだろうなと大人の今ならわかりますが、小さい頃はやっぱりキャラクターから入るわけです。
空飛んでる!私も飛びたい!そんなところから始まったと思います。
徐々に一人芝居もエスカレートしていき、アンパンマンワールドに完全にハマっちまった私でしたが、そんな私をさらに狂わせたキャラクターが… …。

ロ ー ル パ ン ナ ち ゃ ん 

なんですかこのキャラは。
魅力的すぎる可愛すぎる格好良すぎる好きだ!!
大  好  き  だ  !  !

知っていますか?ロールパンナちゃん。ハァ可愛い。
ジャムおじさんがメロンパンナちゃんのために仲間を作ろうとして、まごころ草の花の花粉とメロンパンナちゃんのメロンジュースを生地に混ぜて「ひとに優しく、ひとに尽くすように」という願いのもと生まれた子。
(※最初は「仲間」という想定だった?けどメロンパンナちゃんの希望で「お姉ちゃんになった(はず)」)
ロールパンナちゃんをつくる際にバイキンマンにばいきん草のエキスを入れられて、善と悪の二つの心を持った今のロールパンナちゃんが誕生したわけです!つまりバイキンマンもロールパンナちゃんの生みの親であるし、ロールパンナちゃんがアンパンマンを見た瞬間にブラックになる理由もわかりますね!
でも妹想いで、ある劇場版ではメロンパンナちゃんの危機を察してアンパンマンの顔を焼くシーンもあるんです。そのシーンマジで可愛い!!可愛い!!お姉様!!!!!!!

まず設定が最高ですよねそうですよね。
女キャラで最強、しかも優しいホワイトにも強さに溺れ倒すことだけを見据えるブラックにもなれる。
みんなと一緒に暮らしたいのに平和な場所には宿敵のアンパンマンがいて、いつまたブラックが出てきてしまうかもわからないというジレンマに抱かれた悲劇のヒロイン。アンパンマンとの身長差が悶えポイント。

あぁ。私は彼女になるんだ。そう思いました。ほぼ決定事項でした。

そんな私はまず何をしたか。マントを欲しますよね。
最初は大きめのハンカチで代用していたけど、アンパンマンを見れば見るほど「これじゃない!」と私。
ハンカチ時代は前で結ぶように羽織っていましたが、アンパンマンのマントは前で止められる仕様になっていて、これがいい!と。
父親にマントを強請りに強請って最終的にもらえたのがまさかの

道 中 合 羽 

後に聞きました。
一体なんの、どこの、これは……返ってきた答え…………

> > > 清 水 の 次 郎 長 < < < 

しかし私はハンカチよりも完璧に「マント」なその合羽を大変気に入り、マント問題は解決!!

問題はロールお姉様の最強の武器、ロールリボン。
欲しい。どうしても欲しい。何よりも欲しい。
これも最初は手作り感満載、割り箸にユザワヤ的なところで買った細めで薄い黄色のリボンを挟んだもの、だったのだけど、これには割と早い段階から不満な生意気な拗らせ私。
まず持ち手とリボンの根元のくっついている部分、ロールお姉様のリボンはもっと根元が自由でくるくる回るのだ。綺麗な丸ができるのだ。もっと長く黄色は濃く……ええい!何もかも違う!これはロールリボンじゃない!やり直しだ!!本物を持ってこい!!

荒れました。

まだ若干現実と純真創造の世界を区別できていないお年頃。
ロールリボンはあると信じ込み、親を使い探し回りました。
手に入りました。何駅も乗りました。新体操用の道具を専門的に売っているお店を見つけ出し、お茶まろ遂にリボンGET。記念に3本買いました。
濃ゆい黄色、長い、美しい、根元が自由、丸が綺麗。
永遠とくるくる回していました。大満足、なはずでしたが、あることに気づき、再び荒れます。

なぜブラックVer.のリボンが無いん???

今はいろんな色のリボンがすぐ見つかってすぐ買える時代ですが、当時はなかなか真っ黒リボンがなかった。
父親にマジックで1本黄色いリボンを塗ってもらったけど汚すぎる出来栄えに満足できない私は再び探し回り、妥協してブルーのリボンをGET。

全てが揃いました。
次郎長マント、リボン、顔の包帯は三角巾とマスクで代用。
これで私はロールパンナちゃんなのだと!
友達と遊ぶよりもリボンを家で回し続けました。
たまに物に絡ませて持ち上げて飛ばしたり、妹に実験台になってもらってそれなりに痛い攻撃方法を覚えたり、何よりマジで綺麗な丸を作れるくらいには扱いが上手くなりました。
あぁ、いくところまで行ったんだ私は。
誰よりもロールパンナちゃんに近い存在になったんだ……。
エクスタシー…………!!
もうこれ以上は無いと思いました。とても楽しい時期でした。

どんなものよりも影響を受けたアンパンマンワールド、そのキャラクターロールパンナちゃん。
あの時は本当にロールパンナちゃんになれた瞬間だったと今でも思います。
親にも感謝です。

ろるめろ
画像2


イラストの馬はマリンちゃん。
当時はマリンちゃんも欲しかったけど馬を買ってとは流石に言いませんでしたが、家にたまたまでかい恐竜の置物(子供が乗れるくらい)がいたのでそれを代用しました。

こうして私は完璧なロールパンナちゃんとして幼少期を過ごしたのです。
誰がなんと言おうとロールパンナちゃんでした。最強でした。
異論は寝て◯ね!
めでたしめでたし!!

とはならず!まだまだ私はアンパンマンワールドにハマったが故に、小学生になっても黒歴史をまだまだ築いていくのです……。
それはまた別の近い機会に……。
私の人生最大にして最強の黒歴史があるのです。


皆さんもアンパンマンを見ましょう。
「愛と勇気だけが友達さ」
そういう彼の生き様、この言葉を昔は面白おかしくからかい文句のように扱った人もいるのでは無いですか?
私は、アンパンマンの周りにいる仲間こそ「愛と勇気」そのものなんじゃ無いかなと思っているんです。
皆さんもアンパンマンを見ましょう。
私たちも「愛と勇気」になりましょう。
(最後良いこと風な事言って締めようとしている奴)

皆さんもアンパンマンを見ましょう。(大事なことなので3回ry)

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