文豪ストレイドッグス 太宰は自分の意志でポトマを脱退した?
これは結構前から深堀したかった議題です…
やっと触れてみよう…
組合編で探偵社とポートマフィアが密会をしたときの話。
これを最初に見たときは頭の中はてなだらけになったよ。
一度、黒の時代を振り返ってみよう。
森さん→異能開業許可書が欲しい。
ジイド→自分と対等に戦える相手が欲しい。
織田作→殺しを辞めて、小説を書きたい。
結果として織田作の願いだけが破られた。
上手いことに森さんとジイドの願いが同時に叶う方法が存在してしまったから…
その存在に気づいた森さんは勿論その方法を取るよね。常に最適解を求め追う人だから。もともと織田作は森さんにとって無害、利益を産まないけど害を及ぼす訳でもない。そんな奴を利用することで自分が求めていた異能開業許可書を手に入れられるのなら万々歳だと思っただろうね。
そのときにふと太宰の存在を思い浮かべる。織田作と太宰は仲がいい。太宰なら私が異能開業許可書を手に入れるために織田作を犠牲にしたとすぐ分かってしまうだろう。そうしたら太宰は自分に復讐しに来るのではないか?そう思ってしまったら次はいつか太宰が首領の地位を奪いに来るのではないか?何故そう思う?自分がそうだったから。自分も首領の地位を奪った側だから。そうなった場合、太宰は排除しなくてはならない。己を守るために。
だから織田作を利用して太宰をポートマフィアから排除することにした。実際に太宰は失踪した。
でも、太宰は排除されたと言えるのか?
答えはノー
太宰は自らの意志でポートマフィアから失踪した。織田作から言葉を貰って。
この結果から、太宰は"自らの意志で辞めた"とも言えるし、"森さんに追放された"とも言える。
森さんが追放した。と言える理由は、太宰が失踪した後追わなかったから。太宰だから追いかけようとしても無理だろうって考えも無くはないけど、『森さんが追放したから追わなかった』と言えば納得できてしまう。
太宰は自分の意志でポートマフィアを辞めたけど、このシーンではわざと"森さんが追放した"と言ったんだろうね〜
確かに森さんは最適解を選んで太宰を追放したけど、それでも太宰の存在ってポートマフィアの利益に大きな影響があったんだろうなぁ……
幹部の席を残してるってトンデモナイよ。
森さんは本当に純粋に太宰に戻ってきてほしいって思ってるよね。
でもよく考えてみるとそれって太宰をモノとしか見てない?利益の為…?森さんは太宰をどういう目で見てるんだろう…?
●太宰は森さんに対してどう思っている?
見るからに太宰は森さんを許してはいないだろうなぁと、でもそういうものなんだろうなと割り切ってる部分もあるでしょう。太宰だから。
だけど、森さんは最適解を選ぶ人だと思っていても、織田作が大切にしていた子どもたちを犠牲にしたのは許せなかったでしょうね。
だからといって復讐したいほど恨んでるわけでもなさそう。そもそもポートマフィアの首領にそういうことを期待する価値なんてないよねぇ
「首領の意志は太宰君も理解するところであっただろうと」
広津さんの言葉。
太宰が森さんのことを許してなくても完全に関係を絶たない理由はこれだろうなぁと。
確かに森さんの行動は"許せないもの"だったけど、それは太宰の立場だから。首領としては正しい判断だと理解出来てしまう。
そもそも、太宰自身が多くの人を殺してきてるから怒る権利もないとか思ってたりするかな。
太宰は感情的じゃなくて事実を飲み込む人だからね。
だからこそ己の感情にのみ従って動いていたbeastの世界線の太宰って面白く見える(話ズレた)
●『鬼は他者の裡にも鬼を見る』について
最初この言葉見たとき意味が分からなすぎてスルーしたけど良く考えると深い言葉だなって思った。
直訳すると(私の解釈)
鬼とは悪の考えを持つ人たち(?)
「自分が誰かにやった悪い行いは、他者も同じことをするのではないかと思ってしまうこと」
これって凄く闇深いなぁって。
普通首領の地位を奪いに来るかもしれないと思っても、それは実現しないだろうなぁと思ってそこまで心配はしないのに、自身が過去に行ったからこそ首領の地位を奪われるかもしれないと疑ってしまうんだよね。実際に自分ができたから。だから疑ってしまう。懼れてしまう。
これって私達にも当てはまる。
悪い行いに限らず、自分がしたことって相手にもされるかもしれないって思っちゃう。端から見れば杞憂なのにね
森さんと太宰の関係って面白いよね。
以上…!
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