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【感想】文豪ストレイドッグス本誌2024.9月号

先月の微かな喜びは絶望と希望の片鱗だったのか…。色々と地獄だけど、まだ希望はありそう。

ブラムから芥川へ

先月の芥川っぽい衣装は本当に芥川だったと。
ブラちゃんが戻ってきた!?という喜びが一瞬にして打ち砕かれた……。妥当ではあるんだけどまた二人の物語が見れると勝手に期待してた。
文ちゃんに投影してたのは自分の娘だったのね…。もしかしたら娘と文ちゃんは血が繋がっていたりして…。二人の出会いは必然だったのかもしれない。

二人が共に過ごした時間は決して長いとは言えないけど、その僅かな時で文ちゃんは多くのものを貰ったと思うし、ブラムは叶わないと思っていた夢が叶った。長い間生きていたブラムはきっと色々なものを見て経験してきたと思う。それこそ娘が亡くなった後は負の感情のほうが多かったんじゃないかな。そんなブラムの最期が"幸せ"で終われたのなら私はブラムの死を受け止めようと思う。

文ちゃんがブラムを背負って駆けた回想シーンを見て泣いた。本当に、、嘘つきだよ。守るって言ったじゃないか、。でもその思いは芥川へ託された。ちゃんと承った芥川、敦との出会いで成長した芥川は我々読者に何を見せてくれるのだろう。

やつがれ帰還

さあ待ってましたよ君の帰還を!
それはそうとまだ例の衣装ではないのね。

すごく個人的な感想なんだけど、ここで芥川が「承った」と発言するのが意外だった。
今までの芥川だったらこんな素直に承知してなかったはず。太宰に「敦をサポートしろ」と言われたときでさえ「何故?」と答えていたからね。やっぱり心の中で何かが大きく変化したんだろうなぁ。芥川の中での最終目標は"太宰に認められること"に変わりはないと思うけど、今までのように太宰に固執しなくなった。
作中で一番成長したのは間違いなく芥川だね。

ここから芥川は敦の元に向かってアニメ5期最後のシーンに繋がるんだよね。新双黒の共闘は対福地ぶりか。敦は敦であの場面で「なぜ芥川が自分を救ったんだろう」という疑問が残っているはずで、その答え合わせがでたら嬉しいな。

神人の発言

ちょっと初見だとあまりにも意味が分からなかったので自己解釈をはじめます。
それと神人めちゃくちゃ喋りますね

吾は朽ちし荒縄なり
鶏の屍なり
暁光の残影なり
窃まれし銅銭なり
神なり而して 吾は其方なり
吾はこの世の全一であり
また何にもあらず 有なり 無なり
吾は神人・雨御前
軒先に落ちる沛然
天陰り雨湿すの夜

怪我があるな
無慙なり
だが心騒ぐに当たらず
痛みは空なり
想うこと空なり
判ずること空なり
意識すること空なり

其方も世界も等しく空なり
故に刃も死も
其方を損なうに能わず

第117話より

私は朽ちた太い縄である
鶏の死体である
明け方の空の残像である
盗まれた銅銭である
神でありそして私は貴方である
私はこの世の完全なものであり
また何でもない 有であり 無でもある
私は神人・雨御前
軒先に降る一時的な激しい雨
天を暗くし雨を潤す夜

怪我があるようだな
気の毒だ
だが動揺するものでもない
痛みはあてにならない
想うこともあてにならない
優劣を定めることもあてにならない
意識することもあてにならない

貴方も世界も等しくあてにならない
故に刃も死も貴方を損なうことはできない


分かりやすく翻訳しても簡単に「はいそうですね」とは言い難い文章だな。さらに簡単にしてみる。


私は強い立派な存在でもあり
貧弱な存在でもある
ほとんど消えかかっているような存在でもあり
目立った存在でもある
私は神であり貴方でもある
私はこの世の完璧な存在でもあり
また何者でもない 
私は神人・雨御前である
一時的な厄災にすぎない

怪我があるようで気の毒だ
しかし動揺するものでもない
痛みはあてにならないから
想うこともあてにならない
優劣を定めることもあてにならない
意識することもあてにならない

貴方も世界も等しくあてにならない


対比を感じられる表現がしばしば
神人という存在は0でもあり100でもある。存在するし存在しない。そういうものってことが言いたい、という解釈で良いのかな。
神人が今もたらしているものも厄災の一つにすぎない。あとは全てに関して"あてにならない"と主張している。つまり"全ての事柄は無意味である"と言いたいのか……?
カミュの考えた「人生とは本来無意味なものである」と似ている気がする。
ドスくんはこっちの考え方なのかな。
逆に太宰は人間の人生を"無意味なもの"だとは思ってないと解釈してる。罪深く愚かな存在でありながらも、不条理な世の中で希望を目指して抗うのは人間の最大の魅力なんだよ。って感じ。

ふーむ。合っているのか間違っているのかすらも分からない。宗教についてこれでもかってぐらい無知だから時間があるときに勉強したいな。

神人vs探偵社

正直、国木田が殺されたことに安堵している。
ここで安々と死ぬわけがないので神人の刃で殺されても生存ルートがある見込み。
燁子さんの死に方と比べると
刃貫通→液体→泡
刃貫通→泡
の二パターンある模様。燁子さんは生き返らないと思っているので、二つ目の刃貫通→泡のパターンで生存ルートがあると考えている。
人体の構造的に違った可能性もあるから何とも言えないんだけどね。

来月号はおそらく
谷崎刺されて泡化→敦絶望→芥川到着→共闘
だと思ってる。
谷崎の異能で二人とも無傷で逃げられたってこともあり得るのか。



やっぱり文スト難しい〜意味分からん!ってなるけどそこがまた面白くてハマっちゃってるんですよね。
久しぶりに見れる新双黒を楽しみに1ヶ月頑張ろうと思います。

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