2021年6月 拾ったシャネルなどの香水を全部混ぜた
いかにも金持ちの住みそうなマンションの前に置かれた「ご自由にお持ちくださいボックス」から香水を拾ったのだが、どうも同種の液体が複数あると混ぜてしまう癖(へき)があり、案の定ゴチャ混ぜにしてしまった。
香水はトップにシトラスでミドルに何か、ラストノートにウッディだとか通常は仰るものだが、混ぜこぜにしたそれは毎時毎秒、時間の推移などといった情緒を持たずに狂暴な香りを放つ「バブューム」(メンバー三人とも暴力的なパフューム)といったものになり果てたので風呂場に撒くなどして消費した。
どうしても混ぜてしまうものは他にもあり、夏場のデオドラントは市販の物と、アルコールで溶いたハッカの結晶を混ぜ、さらに消臭成分のある焼ミョウバン水溶液をシェイクして使っている。
整髪料は椿油と湯を混ぜてスプレーに入れ、寝癖を直しつつ髪の毛のフォルムをキープできる便利な液体にしている。
ポン酢やおソースなども、減ってきたら新品を買い、残り僅かの方を新規の方へ注ぎ早く瓶の数を減らそうとする。
靴に塗る油も、「男前に磨きをかける」という製品を買ったのだが100均の靴墨と手肌用の保湿クリームを混ぜて良く分からない物に仕上がったが、今のところ靴に不具合はない。
塩素系と何かは混ぜると危険らしいので洗剤類に至ってはやっていないが、ボディソープとシャンプーは交互に買い、1つのボトルに流し込んで頭から足先まで洗える万能の液体にしている。銭湯に行く時には荷物が減るのでこれはやめられない。
関係ないが靴下の左右を揃えるのが面倒なので、黒い靴下しか買わず揃える事をやめた。スーツも黒しか買わなければセットにする必要もなく、「ミッシェルガンエレファント世代なので」と言い張って誤魔化している。
それらを混ぜこぜにしている際、脳内にあるのは水に浮かべた様々な色のインクを吹いて現れる謎めいた紋様だったり、小学校の帰り道、農家の野菜屑を拾って瓶に詰め、泥水をまぶしてから保管し数日後に取り出して出来上がっている「毒」であったりする。