2021年2月28日 ドイツ製のエコバッグを日本橋で拾う
東京都・日本橋の外国語教室の前に「ドイツ」「ジャーマニー」などと書かれたエコバッグが不要品として置かれていたので拾い、帰宅してから改めて見ると、「日独交流150周年」とも書いてある。2011年のDeutsch Japannische Freundschaft(ドイチェ・ヤーパンニシェ・フロイントシャフト)150年を祝うものであるらしかった。
それにしても、ドイツ製品がこうも厳格なデザインなのは、ドイツ人自体が実にドイツ人らしい厳格な骨格をしているからなのか。(例:サッカーでキーパーをつとめるオリバー・カーン)
ロックだってドイツは厳格で、CANのヤキ・リーベツァイトのドラムはハンマー・ビートと呼ばれ、ラムシュタインは間やタメを持たぬ迷いのないリズムにオペラ的な歌唱を乗せる。
しかしエコバッグには様々なデザインがあって面白いが、やはりスタンダードな形状と大きさで、ベージュのキャンバス地の物が良いな!
基本は無個性なフォーマットの中、思い思いのデザインが凝らす姿勢が、最低限のルール内における闘争を思わせて潔い。
このドイツエコバッグも、基本型の簡素さがデザインの厳格を際立たせている。
面でプリントされた物よりは、簡素な線で絵と文字の描かれたものが好ましい。
無料で配布することも多いからか、時に陳腐なものもある企業のロゴマークや、一回限りの地方のイベント用キャラクターには、ただ洗練されているだけのデザイナー感覚から逃れたインディーズ感覚が充溢していて良い。
【印象に残っているエコバッグ】
①昔の職場でもらった物
むかし働いていた職場でもらった。現場作業の多い会社だったので工具などを入れる用途だったのだと思う。
その会社で働いていた前後、レジ袋が有料になるというので、エコバッグというものが普及し出した。工具か食品の油が付着して落ちなくなった。
②猫
すっとぼけた猫がラッパを吹くイラストがあまりにも素晴らしい。
文字は「HIGASHIKURUME JAZZ= STOREET」。東京都東久留米市にはそういった通りがあるのだろうか。まさに東久留米のオフハウスで買った、地産地消の一品。
③横須賀美術館
神奈川県横須賀市には行った事がない。そのため、横須賀美術館にどういった絵画や彫刻が所蔵されているのかを知らない。だが、横須賀がお洒落な港街だという事は知っているので、「横須賀美術館」という文字の並びを携えているだけで素晴らしい気分だ。
しかし入手は埼玉県の闇市のようなリサイクルショップ。店内で飼われている鳥の鳴き声と、音飛びしてループするビートルズのCD音源とがマッシュアップされていた。
④現在の職場で拾ったもの
2022年に転職した新しい職場で古紙などを整理している中から出てきた。比較的整理整頓されていない職場で、たまに掃除をすると使える器具や魔除けなどが出てくるので面白い。
一般的なエコバッグよりも一回り大きい。自分には、時として米やティッシュペーパーなどの巨大な物を購入する場面が訪れるので、やはり大きいと便利だ。そして大きいのに丸めれば小さく収まるところが嬉しい。同じサイズで革製品だとこうはいかない。
自分のエコバッグ趣味はここから大きい物に傾倒してゆく。NTT(旧:電電公社)系列企業のSDGs(国連の17の持続可能な開発目標)関連ノベルティー。
⑤パグ犬
大きいエコバッグを好きになってすぐ、埼玉県のリサイクルショップで購入。値札が外れていたので店員に価格を聞くと、98円を提示された。本来は恐らく、もう少々高いものではないか。
どれも素晴らしい物たちばかりだ。気に入っている。そういった理由で、拾ったドイツエコバッグはまだ一度も使っていない。