SNSの人と会って危険な目に合った話
サシで会った数50人以上、オフ会やイベントを含めると100人以上と会ったことがある。
今は人を選択できるようになったが、高校生の頃は危険な目にも沢山合った。
なので、今回は高校生の頃の話をする。
私は生き方の先生を探していたので、声をかけられたら誰とでも会っていた。
今思うと、ことごとくおじさんしかいない。
1回会っただけでブロックされるので、当時は「どこが悪かったんだろう」と真剣に悩んでいたが、多分ヤレるかヤレないか、かわいいかブスかのそれだけだったのだろう。
この人はこういう目的かもしれない、と思っても「なぜ、SNSで女子高生の性的対象を探すようになったのか」、そこまでの生い立ちや過程が知りたいと思って会いに行った。
しかし、私は性善説を信仰していたがこれによって間違いだと知る。
どれほど逃げるのが大変だっただろう。
ソワソワしだした相手に傷つかないような言い訳を必死に考え、知らない土地で人通りの多い道を常に探し、手や体を掴まれないように神経を張らせる。
銀座で寿司を食べさせられたあとに、タクシーに乗せられそうになったが、相手が会社に呼び出しをくらい難を逃れたこともある。
欲を隠さず、最初から「これでどう?」と机に万札を置かれたときには、「私もう、よごれちゃおうかな.......」と思ったりもした。
(初恋の人の顔がポっと浮かんだので断った)
そんな数多くの人の中で、印象に残っている二人がいるので紹介する。
・ふくよかで髪の薄い中年男性
どこにでもいそうな中年のおじさん。
鬱病で退職、その後アスペルガーと診断され障害者枠で再就職。顔には孤独が滲み出ていて、女性とのお付き合いは未経験らしい。
私が発達障害に悩んでいたとき、「僕も最近診断されたばかりで」会いませんかと言われた。
アイドルオタクらしく、秋葉原の地下アイドルを網羅していた。
「一緒にライブに行ってほしい」ということで、2〜3週間に一度、一緒に見て昼飯を食べて帰る関係になった。
何をしてくるでもなく、何も言ってくるでもないので、自尊心が低かった私は「この関係で相手にメリットはあるのか?」、5回目くらいに怖くなって聞いてみた。
「私はあなたのことが好きですよ。でもあなたはきっとそうじゃないから、この関係でいいんです」
これで幸せなんです、と男は言った。
怖くなったので、帰ってからブロックした。
でも、相手の寂しげな顔が今も脳裏に焼き付いている。
・二十代後半の痩せ型男性
「あなたに興味があります」と言われたので会った。
新宿御苑に桜を見に行ったのだが、眠い眠いと言って芝生に寝転ぶ不思議な人だった。
そのあと御苑の周りを歩いていると、突然路地裏に連れていかれ、ホテルの前で「眠いから一緒に寝よう」と言って手首を掴まれてしまった。
ホテルのロビーは半地下にあり、彼はもうドアの目の前まで降りていて、私はすごい力で手首を引っ張られる。
なので逆に、男の腕に絡みつき胸を押し当ててスキをつくり、なんとか道路の真ん中まで引っ張ったのである。
男にとって誘いを断られるのはショックだろうと思ったので、「話は楽しかったよ、かっこいいと思ったよ、また会おうね」と慰めながら駅まで行ったのだった。
あまりにも誘い方が下手くそだったし、真昼間というのも異常だったので、「この人は自暴自棄になっているんじゃないか?」と思った私は、有言実行後日また会った。
そしたら、務めていた会社を辞め鬱病の診断を受け障害者手帳の申請をしているところだった。
その日はひたすら愚痴を聞いてあげて帰った。
それからは会ってはいないが、「体調どう?」とたまに連絡はしている。
今は主に女の子と会うようになって、少しずつ交友関係を広げている状態だ。
大人になるといい人わるい人の区別が付くので、SNSの人と会うのは自己責任だが、高校生までは体目的や臓器売買などの被害にあう可能性も高いので注意しよう!^^*
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