
【完結済】コメントでリレー小説、しませんか。~シンデレラ編~
まえがき
終わり、というのはいつだって悲しい響きを伴います。
それはこのリレー小説も、例外ではありません。
皆さまのおかげで、この企画も三回目。
しかしこの、めくりめく物語の世界にピリオドを打つというのは、何度やっても名残惜しいものなのだろうと思います。
さて、そんな『リレー小説の終わり方』について。
今回は明確に、ルールとして設けることにしてみました。
僕の『めでたしめでたし』というコメントの一つ前、つまり本文としては最後にあたる部分を書かれた方に、エピローグ的なものを入れていただき、その作品を締めていただこうかなと。
これは企画第一弾を鮮やかに締めくくっていただいたゆらゆらミルコさんのコメントから着想を得たものになります。
また、その方が『なにも書かないほうがいい』と判断されるようであれば、その選択を尊重することもやぶさかではありません。
なにはともあれ、今回も楽しんでいただければ幸いです。
ルール
・テーマは『シンデレラ』。
・最終的に『シンデレラはお妃様になる』という結末を念頭に。
・なるべく直前のコメントにつながるように。
・質問などは、お問い合わせフォームへ。
・短く、何度でも、を推奨いたします。
・長考になると、他の方と重複してしまうおそれがあります。
・文体を統一していただく必要はございません。
・乙川アヤトの『めでたしめでたし』というコメントを受けた方は、ぜひ、物語の締めのコメントをおねがいします。←New
・気軽に、自由に、たのしんでください。
登場人物
・シンデレラ
・シンデレラの継母
・オンジ(狼男)
・きゅ~り大好き河童マン(タキシードカッパマン)(ニセモノ王子)
・鶴(美しい女)
・王子
・隣国のチンギス(蒼く白い狼)
・隣国の王
・厨房の料理長
・大関智勝
・ホームズ
・ワトソン
・ルピ~ン三世
・ボンジ(カラス使い)(オンジの双子の弟)
・サブ
・兄貴
あらすじ
シンデレラは、継母とその連れ子の娘たちと暮らしていた……。
◇
ある日、継母たちは舞踏会にでかけ、シンデレラとオンジは取り残されてしまう。
カボチャの煮付けを作ってしまったせいで、馬車が作れない彼女らの前に、きゅ~り大好き河童マンがさっそうと現れ、キュウリの馬とナスの馬車が揃う。
しかし今度はシンデレラは、自分の灰まみれの服では近所のスーパーまでくらいしか行けないと嘆く。
そこに鶴が現れ、舞踏会へは裏の小さな門から入ることを条件に、美しい女に姿を変え、線香の香りをうつしたドレスを仕立てるのだった……。
◇
一方、舞踏会が開催されているお城では、タキシードを着た王子が、皿の水をこぼしてしまい、補充のために奔走。しかし、厨房の料理人に門前払いをくらい、仕方なく隠し持っていたきゅうりで水分を補給する。
「きゅうりの匂いだ!」
そこへ、タキシードカッパこと御者があらわれ、二人は運命的な出逢いを果たす。シンデレラ嬢は、マシンガントークをはじめる。
そこへカッパが割って入り、王子は我に返る。真新しいきゅうりとシンデレラが柄杓で注いだ酒。うるさかった線香の匂い。ダンス。気分がよくなった彼らは条件つきで、とある約束を交わす。
入れ替わったニセモノ王子とシンデレラが、お手々のシワとシワをあわせて、シワアワセ…幸せ😃💕しているときに、棘のある言葉をかけてきたのは、毎度おなじみオンジだった……。
◇
ニセモノ王子を看破したオンジは、狼男に変貌し、湖面に映る自分の姿にうっとりする。そこにチンギスという蒼白狼が現れ、オンジの存在は隣国にモンゴル相撲大会を開催させるほどのものであることを告げる。
アルプスの少女ハイジ、元へあどけないシンデレラはオンジのつらい相撲の過去をうかがい知るも、空気を読まない河童たちの快諾により、王子の花嫁探しの舞踏会は、シンデレラを賭けたモンゴル相撲大会へ。
真夜中まで、あと1時間。
戦いの火蓋が切られたのだった……。
◇
大会が、第二試合を料理長の勝利で進行するなか、逃げ出したシンデレラを捜索するために、相撲はそっちのけになる。
その詳細を調べようと、ホームズとワトソンが調査に乗り出し、ルピ~ン三世と、カラス使いでオンジの双子の弟ボンジ、そして彼がカラスの空の巣でこしらえる『カラスの靴』なるものの存在が明らかになる。
彼らがヒマラヤ山脈のとある村にある、フグデラシルというボンジの住まいを訪ねると、なにやら騒がしい。訊くと、サブという若者が兄貴に報告をしにきたそう。
「コーヒーポッドが外に飛び出したんです」
彼らがボンジのツリーハウスに入ると、そこには死体と血塗られたガラスの靴。ホームズは目撃者である、ボンジのカラスに話を訊くのだった……。
◇