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【エッセイ】はじめてサポートを頂いた件について。



はじめてのサポート。


先日、風の歌のナウシカさんからサポートをいただいた。

内容は、以下の記事にいただいたナウさんのコメント作品へ、僕が【続き】を書いたことに関するものだった。


僕にとって、はじめてのサポート。

それどころか、はじめて自分が書いたものでお金をいただいた瞬間だった。

『誰かといっしょに創る』という理想に一歩近づいた瞬間。

【続き】を書く過程は、やっぱりとてもわくわくするものだった。


▲まとめて記事にしていただけました。


【続き】を書く高揚。


まずナウさんの作品を読んで感じたのは、その計り知れない未知さだった。

『その扉が開いたのは、百年ぶりのことだった。』この一文からして、そもそも謎ではあるし、その謎は作品を生み出すための装置として機能するはずだった。

この謎をどう調理するかと考えることに、コメントリレー番外編に参加する面白みを見出すことができるのだと目論んでいた。

そして前回は概ねそのようなものとして、この企画は進行していった。


▲いろいろな発想が覗けて、たのしい。


しかし、ナウさんは違った。

いただいたコメントは、謎が解けるどころか増していた。

100体のフランス人形。岸辺露満。風の時代の幕開け。

例えるならピッチャーとして投げた野球ボールが、バスケットボールになって返ってきて、いつのまにか僕がゴール下にいたような感じだった。

パスが通ったので、もうシュートをうつしかない。そんな感じだった。

『書かされた!』と思った。

そしてそれは決して嫌なものなどではなく、大きな流れに身をゆだねる、独特の高揚感があった。


そして、プロになる。


ふと【chatGPT卿】に、気になったことを訊いてみる。

報酬を得る人: プロとは、その分野での活動に対して報酬を得ている人を意味します。アマチュアとの違いは、プロはその仕事を生計の一部または全体として行う点です。

との解答が得られた。

つまり僕は、はじめてサポートを頂いたことで、かつて知的変態という後ろ盾を得たときと同様、【プロの物書き】【プロの小説家】【プロの作家】として名乗りをあげることができるようになったということだ。

ということは、久々に会う友人に「東京では書店員をしていたけど、いまは【プロの小説家】なんだよね」と言ったりできるということである。

「【プロの作家】の仕事があるから」と、行く気が起きないイベントを断ったりすることができる。

会話のすべてに「でも【プロの物書き】の僕が思うに~」という枕詞をつけることで、然るべき威厳をしめし、気に食わない相手の意見を封殺することができる。

出版はまだしていないが、1日中だらだらしていても、どこからか湧き出した身に覚えのない印税で暮らしていけるかもしれない。

指先をほんの少し動かすだけで、愛すべきMUちゃんに海外旅行をプレゼントすることもできるだろう。

【乙川アヤトが実際に使っていたもの】として、友人にもらった万年筆を博物館に寄贈、あるいはメルカリで高額出品できる日も近い。

なんと言っても僕は【プロの作家】なのだから。


▲見返したら似たようなことをのたまっている。


さいごに。


この場を借りて、もう一度お礼をしたいと思う。

風の歌のナウシカさん。いつもコメントリレー小説に参加していただけている皆さん、読んでくれている皆さんに。

僕がnoteをはじめた当初から抱いているビジョン。

『誰かと一緒に創るのって、たのしいんだ』という想い。

なによりも嬉しいのは、その想いが共有されたことなのです。

それがサポートという形をとって、手渡された日を忘れることはありません。

そのことに比べれば、【プロ】という肩書きがどうこうというのは、めちゃくちゃちっぽけなことなのです。

心より、ありがとうございます。


▲やりたかったことが、肯定された気がした。


最後の最後に、ナウさんへ。
もしこの記事になにか問題があれば、おっしゃってください。下書き棚にそっとしまって、たまにひとりで読み返すだけのものにしますので。


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