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【完結済】コメントでリレー小説、しませんか。~ツルのおんがえし編~


まえがき

最近、夢野久作の『少女地獄』を読んでおります。

この中の『何んでも無い』という短編に、嘘に執着する少女が出てくるのですが、読んでいる最中、とあるむかしばなしが頭から離れませんでした。

というわけで、第二回コメントリレー小説の題材は、『ツルのおんがえし』とさせていただきました。僭越ながら。

お集まりの皆さまのおかげで、『三匹の子ブタ』が新しくも素晴らしいフィナーレを迎えた今。

この『ツルのおんがえし』がどのようなものに仕上がるのか、今から期待に胸を高鳴らせております。

そしてそれを紡ぐことができるのは、紛れもなく、皆さまの一文一文をおいて他にないのです。


ルール

・テーマは『ツルのおんがえし』。
・最終的にツルが若者のもとを去る、という結末を念頭に。
・できるだけ直前のコメントにつながるように。
・『小説の本文』以外のコメントはこちらで削除し、別のところに掲載。
・短く、何度でも、を推奨いたします。
・長文になると、他の方のコメントと重複してしまうおそれがあります。
・けっして文体を統一していただく必要はございません。
・乙川アヤトの『めでたしめでたし』というコメントをもって、その作品の完成とします。
・気軽に、自由に、たのしんでください。

登場人物

・若者
・モヒカンクララお婆さん
・鶴(美しい女)
・役場の高橋(ハシビロコウ?)(カッパ軍団?)(シャインマスカット?)
・定食屋の店主
・オンジ
・若者の嫁(食わず女房の蜘蛛)
・無数の高橋(幼体)
・蛇

あらすじ

ある雪深い日。若者は薪を売るために、今日も外に出かける……。

売れない薪を燃やそうとした若者が、モヒカンのおばあさんにすごい形相でなにごとか声をかけられたあとの帰り道、彼は罠に囚われた鶴を助ける。

家にたどり着き、役場の高橋の催促を常套句でしのいだ若者を待っていたのは、先のモヒカンおばあさんだった。クララと名乗ったおばあさんは、若者にお告げを話して聞かせる。

同じころ高橋は鶴に蹴られ、ハシビロコウになってしまい、人生に絶望する。高橋に鋭いキックをお見舞いした鶴は美しい女に姿を変え、若者とクララ婆さんに産地不詳の絶品豚汁と塩むすびを振る舞い、ツツーと伝ってルッと落ちる涙を流すのだった……。

美しい女は、若者に差し出されたクララ婆さんとともに再起をかけて街の適当な「見て覚えろ」式の定食屋に弟子入りする。

そして歳月がながれた。

クララ婆さんはボケ、スタスタ歩き、邪魔になった車椅子を池に捨てる。すると若者のもとへ帰ろうとしていた二人の前に、ハシビロコウになったと思われていた高橋そっくりのカッパ軍団が現れ、行く手を阻む。

軍団は巨大なシャインマスカットに姿を変え、その砲撃が二人を捕らえようとするその刹那、千鳥足のオンジが現れ「覚醒!オンジチョップ!」により、危機を退けた。

二人はオンジに感謝をし、若者の家にたどり着く。しかし若者はすでに嫁をもらい、子も数人いるような現状となっていた……。

美しい女は、若者の家に下働きとして、今までどうしていたんだろうと思うほどすさまじい雑事をこなしながら、平穏な日々をおくる。

しかし鬼嫁に抱く殺意が限界に達し、三人は夜中のパントリーの中で、とうとう殺害計画を企てるも、それを深夜のディナ~♡に訪れた嫁に聞かれてしまう。

怒った嫁は『食わず女房』の蜘蛛という自らの正体を現し、尻からの糸でパントリーを封印。さらに高橋の幼体を生み出すシャインマスカットをつぎつぎ産み落とす。

三人は閉じ込められ、外には無数の高橋。そのとき、天敵である鎌首をもたげた蛇が現れ、蜘蛛を一飲みにし、フルーツポンチを作ることを閃くのだった……。

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