キリンさん、ゾウさん、お豆さん、お芋さん
先日動物園へ行った時、「キリンさんがいるよ〜」「ゾウさん何してるのかな?」などのように動物を「さん」づけしている会話を多く聞きました。
動物園だけでなく、「お豆さん」「お芋さん」と食べ物にも言ったりします。
日本語っていいですね。
どの単語に「さん」とつけてもさほど違和感はありません。
「さん」をつけるとはどういうことか考えてみました。
同族意識
「さん」をつけるのは、同族意識から。
人と同じ目線で動物やモノを見ようねという気持ちから「さん」をつける。
敬意をはらう
「さん」をつけるのは、敬意をはらっているから。
動物園などで人が名前をつけたキリンには名前がありますが、動物園内でよっぽど名前が浸透していないと名前で呼ばれることはありません。
ましてや豆に名前はありません。もちろん品種名はありますが、豆一粒一粒に名前はありません。
名前は知らないが、君のことを言っているよという敬意から「さん」をつける。
英語の「the」
「さん」は、英語の「the」に近いもの。
a apple をthe appleと書くと、100個あるりんごの中のこの一個という意味になります。なので、個として見ようという意識から「さん」をつける。
優しい口調
「さん」をつけるのは、優しい口調で過ごしたいため。
海外に比べ、呼び捨ての文化が薄い日本。〇〇くん、〇〇ちゃん、〇〇さんと何かをつけます。初対面の人を呼び捨てにするのはまずないことだと思います。なので、動物園にいるキリンをみて、時間をかけて作った豆をみて、キリン、豆と呼ぶよりもキリンさん、お豆さんと呼ぶ方が慣れているのかもしれません。そもそも日本人は愛着を感じるモノを呼び捨てにするのには抵抗があるのかもしれません。
最後に
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