『社会人になったら保険に入るのが当たり前』は間違い
みなさんは保険に加入されていますか?
私が新卒の頃は『社会人になったら保険に入るのが当たり前』という風潮があり、会社で斡旋するのは勿論、会社帰りのサラリーマンを狙って生保レディ(死語)が待ち構えていたものです。
投資をするには資金が必要になってきます。
FIREを目指す人が保険に大金を使っていたら、いつまで経っても資産は築けません。証券会社でなく保険会社に送金しているようなものです。
そこで今回は、保険の見直しで投資資金を作る方法を説明します。
保険の種類
まずはどんな保険があるかを理解しましょう。
保険には大きく分けて「公的保険」と「民間保険」があります。
公的保険
公的保険は、人生のさまざまなリスクに幅広く対応するために、国や地方自治体等の公的機関が運営している保険です。社会保険とも呼ばれ、
・健康保険
・介護保険
・年金保険
・雇用保険
・労災保険
の5つの種類があります。
雇用保険や労災保険は働いていなければ入らなくていいですが、他は入らないという選択肢がない強制保険です。なので見直しはできません(笑)
民間保険
民間保険には大きく分けて、生命保険と損害保険があります。
生命保険は
・死亡保険
・医療保険
など身体に何か起こった場合の保険です。
損害保険は
・火災保険
・地震保険
・自動車保険
など不測の事態が起こった場合の保険です。
いずれも公的保険で足りない部分を賄う保険になっています。
その他、傷害保険や個人年金もありますが、キリが無いので説明は省きます。
その保険必要ですか?
このように様々な保険がありますが、全てが必要なのでしょうか?
保険は何か起こった時の備えです。無いより有った方がいいのは確かですが、全てに備えていたら、お金が幾らあっても足りません。
保険は人によって必要性が違いますから、全ての人に「これは不要」とは言い切れません。
そこで今回はその保険が必要かをどうやって判断するかを説明していきます。
保険が必要かの判断方法
実は保険が必要かの判断は簡単です。
『その保険に入ってなかったら困るか?』を考えればいいのです。
具体例で考えてみましょう
この場合、治療費は健康保険で大部分が賄えます。高額医療制度があるので7万円/月程度が治療費の上限になります。(保険や所得で上限は異なる)
入院の際には食事代が要りますが、入院していなくても食事はするので、これは特別な費用ではありませんよね。また部屋代も個室にしなければ発生しません。
更に近年では入院も長期に渡る可能性は低く、1ヶ月以上になる人は稀です。
例題での費用は、1ヶ月の入院で計10万円程度。個室にしても20万円程度になります。
今入院してこの費用が支払えないなら、入院保険に入りましょう。
逆に言えば、この費用が払えるなら入院保険は不要です。
火災保険や地震保険でも考え方は同じです。
家が燃えた際に建て直し費用が出せるのかで判断します。
土地は残るでしょうから、建屋が再建できればいい。後は中の家具や家電です。
ただし全焼でなければ全額は補償されないので、持ち出し分は発生します。
地震保険は全損でも半額しか出ません。
こういった条件を調べた上で、自費で賄えるなら保険に入る必要はありません。
逆に自動車保険など上限がない支払いがあり得るなら、入っておかないと人生が終わってしまいます。
つまり想定した問題が起こった場合に、自費で対応できるなら保険は不要。
対応できないなら保険は必要という事です。
今回は単体で問題が起こった場合の話をしていますが、現実には複数の問題が同時に起こることがあります。(入院中に火災が起きるなど)
ただ、そういった可能性をどこまで考えるかは貴方次第です。全ての災いに対応することはできません。投資を踏まえた予算が許す範囲内で、どこまで備えるかはしっかりと考え、家族でも話し合ってください。
最後に
保険に沢山入ることは『社会人の嗜み』ではなく、保険会社の肥やしです。
どんな世界でも情弱は搾取されます。
このNoteやYoutubeチャンネルでは常に言っていますが
現代社会で生きるにはマネーリテラシーが大事です。
大切なお金を無駄に使わず投資に回して、経済的自立をしましょう!!