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宿題の出し方は内容以外のところに本質があると思う

宿題はプリント一枚で良いと思ってます。こんなこと言ったら意識高い最前線の先生方にミサイル撃ち込まれそうな感じですが、本当にプリント一枚でいいと思ってるんです。

まぁ、2枚でも3枚でも自主学習でも作文でも音読でも、実際のところ内容はなんでもいいんですよ。小学校で出す宿題のキモは内容とは別のところにあると思うんです。

その辺語りますね。

宿題のキモは集計と直し

子供達が持ってくる宿題をいかに集計するか。そしていかに間違いを直させるか。宿題システムってのはそれに尽きると思うんですよ。

宿題の集計をサボるとどうなるか。子供たちは宿題をやってこなくなります。家で勉強する姿が見られなくなった結果、保護者から一気に不信感をもたれることになります。

完璧な授業と学級経営を成立させる最前線教師ならどうにか信頼を維持できるのでしょうが、凡人にとって保護者の信頼を失うのは致命傷。宿題は必ず取り組ませる必要があるんです。そのために完璧な集計が必要です。


そして直し。宿題に限らず、全ての学習は直しをして初めて学びになります。直しの無い活動なんて時間の無駄。答えを写すでも友達に聞くでも最悪構わないので、とにかく自分の答えを直して持ってくるという流れが必要です。

その直しを確実にやらせるための方策がやはり集計です。


新人教員が確実に宿題集計を行う方法

集計は確実に行います。〇〇くん出てませんよ集計を根拠につっつきます。場合によっては保護者との会話のネタにもします。保護者は宿題がしっかり集計されているかをとても気にします。

そんな学級経営の生命線の一つである宿題集計。これをどうすれば確実に行えるか。

手っ取り早いのは宿題の内容をシンプルにすることです。数えやすく。内容を把握しやすく。そうやって担任の負担が減れば集計に費やす時間もとりやすくなりますから。

宿題を2種類も3種類も出すと混乱しますよ。担任も子供も保護者も。毎日プリント1枚!ってパリッと決めるぐらいのシンプルなルールでいいんです。

シンプルな宿題は丸つけもしやすい

よほど人数の少ない学級でない限り、出された宿題の丸つけをするのは放課後になるでしょう。内容がシンプルだとそれも簡単です。放課後は授業準備に費やすべきで、宿題丸つけなんてのはさっさと終わったほうがいいんです。何せ毎日の作業ですから。短時間で終わるのがいい。

次の日、子供たちは新しい宿題プリント1枚と丸つけ済のプリントを持ち帰ります。家では新しいプリントに取り組み、丸つけ済のプリントの直しをする。そして次の日提出する。

担任は提出された2枚をそれぞれ確実に集計していけばいいんです。


宿題は基本的に性悪説で考える

まとめます。

・宿題は必ず集計する
・集計しなければ子供たちは途端にサボり始める
・子供がサボると保護者の信用を失い学級が崩れる
・集計を効率化するためにはシンプルな内容にする
・直しを重視する

宿題システムは完璧に、ある意味冷酷に進めます。

少しでもこちらに隙があると、途端に子供達は手を抜きサボり始めますので。

完璧な作業をしようと思った場合、それを可能にする手段は作業のシンプル化です。

プリント一枚と言うと手抜きのようなイメージがありますが、集計と直しの部分で手を抜かなければ良いだけの話です。

宿題システムのキモは集計。宿題の内容を考える時は、自分の力量を正しく見極め、集計が絶対に1年間崩れないことを大前提に考えていくと良いです。

あ、ちなみにこれはその他大勢の凡人教師の場合です。


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