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教員同士で除雪業者を雇い除雪してもらった話

北海道外から移住して正規教員なり臨時教員なりやろうとしている方からの質問の中に、「冬の除雪が大変そうで」という話がかなり多くあります。

実際大変です。時期としては12月中旬辺りから2月いっぱいまで。地域差もありますが。1日の中の何十分かを単純労働に費やす必要に迫られます。

さて、自分がこれまでに赴任した地域のうちのほとんどでは、「教員同士でお金を出し合って業者を雇い日常的に除雪してもらう」なんて工夫をしていました。エピソードとして紹介します。


住民で金を出し合い除雪する「パートナーシップ」

北海道の住宅地には、パートナーシップと呼ばれる文化があります。そこに住む住民達が、主に町内会等を介して除雪業者にお金を支払い、その地区を徹底的に除雪してもらうというものです。

普段自分たちでやる除雪とは次元の違うレベルで徹底的に雪を無くしてくれます。住人レベルでは積もった雪を側の空き地へ運ぶだけですが、業者はダンプでやってきて全く違う土地まで雪を持ち去ってくれますから。

地域でパートナーシップをやるのは、札幌の自分の実家がある地域で年に1回程度。土地によって違うと思いますが、そうそう何度もやるものではないです。


教員同士で教員住宅周辺をパートナーシップ

さて冒頭の話題に戻します。

これまで自分が住んできた教員住宅では、そのほとんどで「教員達だけによる教員達のためのパートナーシップ」をやっていました。教員住宅の敷地内だけを重機でサッと除雪してもらうんです。年に一度とかではなく、日常的にです。

ちょっと言いたいことを箇条書きでガーっと並べますね。

・毎日教員が出勤した少し後に重機が入る

・教員住宅の前(駐車スペース、玄関前等)の雪をガッと持っていく

・費用は大体1シーズン1万円以上2万円未満だった

・一戸建て教員住宅でもアパート型教員住宅でもこの文化はあった

・朝に車を動かさず徒歩で出勤してしまうと当然重機は入らず地獄に落ちる

・夜に自分でやった除雪の雪なんかも一緒に無に返してくれて助かる

・これが1シーズン1万2万で買えるのなら安いもんだ


大体このようなことを言いたかった。全部だらだら語ったら無駄に長いだけの文章になる気がしたのでこれでいいですか?


パートナーシップがある住宅なら除雪はそうキツくはない

結論。除雪はキツいです。しかし、その住宅周辺の教員達がパートナーシップをやっているのであれば、除雪のキツさはかなり軽減されます。

このように、北海道の田舎教員は冬の厳しさに耐え忍びながらも、カネを出したり知恵を出したりで案外うまいこと豪雪と向き合ってたりします。

超個人的な話をすると、北海道の冬は東京の冬よりも快適だと思う。東京の冬では何度も風邪をひいたものですが、北海道の冬では大抵無傷でシーズン終わりますので。北海道は寒いですが、寒さをやり過ごす文化が根付いているんです。

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