借りたり貸したり
夏が始まりましたね。久しぶりです。元気ですか?
最後書いた時は熱海の被害状況があまり把握出来ておらず、被害に遭われた方々に改めてお見舞い申し上げます。
最近自分の中であった気づきがありました。
以前このノートでも書いたように自分は文字を書いたり、食事をする時、手が震えます。携帯を持っている今も結構震えながら書いております。マウスの操作もうまく出来ません。ただそんなに日常生活に支障はありません。
しかし、構成作家として生放送に参加している時にどうしても文字を書く時があります。原稿に修正を入れたり、漢字のルビを振る為、赤いマーカーで文字を書くと字がよれてしまう。ある時自分が入れた修正原稿をそのままナビゲーターの方に渡したら、字が解読出来ずに迷惑をかけてしまった事がある。
先日、番組の企画で株式会社ミライロさんが行なっているユニバーサルマナー検定を受講した際、講師を務めてくださった垣内さんがとても印象深い話をしてくれた。
生まれつき骨が弱く手足に障がいがある垣内さんに目に障がいのある社員の方がこう言われたそうです。
「垣内さん目を貸して下さい」
その時垣内さんは障がいのある自分でも他の人のために何かが出来ると、気づいたと言う話だった。
この話を聞いて以来、文字を書いてどうしても読みづらくなってしまった時、近くにいる人の手を借りる事にしている。
ちょうど昨日2021/07/18の生放送でも手を借りて自分の代わりに文字を書いてもらった。古木さんありがとう。
今朝シブヤから六本木ヒルズ行きのバスに乗ろうと歩いていた。バスはもう来ていて出発しそうな雰囲気だったのでちょっとだけ早めに歩いていたら、杖を持って歩いている方がいた。足下には点字ブロックが無く困っている様子だった。
何か手伝えることはありますか?と聞いたら、ビックカメラの方に交差点を渡りたいと言われた。
自分の肩に手を置いて下さい。一緒に交差点を渡りましょう。
交差点を一緒に渡り点字ブロックに誘導させて貰った。
助かりました。ありがとうございます。
いえいえお気を付けて。
最近自分は多くの人の手を借りている。
今日やっと人に目を貸すことが出来た。
借りたり、貸したり。
借りたら返すのはお金や物だ。
そんな事に最近気づいた。