UXって言いたくない人
複雑な概念や事象にラベルをつけて、わかったような気になるのは場合によっては危険だよなーという話です。
UXとかUXとかUXとか、そういう類の言葉です。
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UXって言葉って一般化してきていて、それ自体は喜ばしいことなんですが、ほとんどの人がUXというと「利用中の体験」のことを言っている気がしてます。
本来的には「利用前」から「利用後」、そしてその後の「繰り返し」まで、継続的な事象をUX、ユーザー体験とするのが正しいと思っていて
わかりやすい、言いやすいラベルとしてUXが乱用されて本来考えるべき部分が抜け落ちることもあるのかな、と思ったり。
UX大事だよね、っていう人の言っているUXがどこを指しているのか慮らなければならない煩わしさというか、難しさというか。
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細かい話ですが、UXデザインの文脈でいうと、例えば、サービスを開発するときによくペルソナ(サービスを利用する代表的なユーザー像をデータに基づき設定したもの)を作って設計の指針にするっていうのをやったりするのですが、これも罠になり得ると思っていて
多様なユーザーを1人、ないしは絞られた人数に絞ること、つまり思考を簡略化することで、見落としてしまうことも多いのかなと。
なので、最近関わっているサービスでは、ユーザーの属性をマッピングするところでとどめて、あえて言語化しない、というのもやったりしました。
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わかりやすく、同じ方向を向くためにシンプルなラベルをつけるのは場合によっては有用だと思うのですが、人によって理解度や深度が違うという前提は常に意識しておかなければ、と思います。
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