サービス開発の優先順位について意識してること
祝日なので(暇なので)note書きます、こんにちは。
アルのCXOとして働いていて日々デザイナーとして頑張っているのですが、2021年7月からは00:00 StudioのiOSアプリ開発のリーダー的なことも兼任していたりします。
リーダー的なこと、と言ってもPdMはCTOがやってくれていて最終意思決定は信頼してお任せできるのと、何よりチームのエンジニアの自走力が半端ないので「こいつ何してんの?」と言われると何もしてない気もするんですが、それでも開発の優先順位とか考えて決めたりする機会はそれなりにあったりします。
緊急度と重要度
複数の案件が発生した際に、優先順位の決め方として、緊急度と重要度のマトリックスで考えるとかはよくある手法だと思います。
緊急度が高いものは、例えば、サービスが使えなくなってる状態とか、機能が欠損してしまってるとか、他社との協業で締め切りが差し迫っているとか
やらないと明確にユーザー・関係者・会社に不利益を与えるものなので、優先順位あげてやる、で間違い無いんですが
そういうのがない時に「重要なものをどういう順位でやるか」これをどういう基準で決めているか、ということを書きます。
サービスの価値を基準に考える
開発は大小様々なタスクがありますが、どれも開発のリソースを食うので、可能な限り適切な優先順位をつける必要があります。
「重要だけど費用対効果が低い」「そんなにインパクトはないけどすぐできる」みたいないろんな案件がある中で、どれをやるかは単純に「ユーザーにとってサービスの価値が上がるのか」みたいな基準で考えることが多いです。
その上で
・やるべき
・やった方がいい
・やらなくてもいい
・やるべきではない
の4段階くらいで決めてることが多いかなー、と。
シンプルなのですが「ユーザーにとってサービスの価値が上がるために」どうなのか、を意識すると判断にあまりブレがないです。
00:00 Studioを例にしていうと、このサービスは「クリエイターがクリエイティブを加速できること」に価値があります。
もうちょっと具体的にいうと、作業配信を通じて、クリエイターのプロセスを可視化し、そこに価値を付加することで、クリエイターのモチベーションを高めたり、クリエイターに新しい収益を場を提供する、こんなところが価値と言えます。
少なくとも、PMF(プロダクトマーケットフィット、雑にいうと届くべきユーザーに認知されていて流行っていること)にまだ至っていない段階では、サービス価値を高めることに集中するべきで「やるべき」ことの優先順位を間違えないことが大事だと考えています。
00:00 Studioでいえば
- 配信開始から終了までスムーズに完了できる改善
- ポジティブなフィードバックがユーザーから届く仕組み
- クリエイターの負荷にならない収益化を用意する
あたりがやるべきことで、具体的な機能としては
- 配信が終わっていないことを通知で知らせる
- 非言語のコミュニケーション手段としてリアクションやハートを送れる
- 投げ銭やリクエスト
あたりが優先順位が高いと言えそうです。
よくある思考のエラー
「やらなくてもいい」「やるべきではない」は容易に判断できたりするのですが、よく間違えるのが「やった方がいい」を優先してしまうことだと思ってます。
こちらも00:00 Studioを例にすると
- UIの調整
- 情報整理をして機能の整合性を取る
- オンボーディング(チュートリアル)
あたりは誰が考えても「やった方がいい」のですが、「サービスの価値の本質か?」と考えると他に優先順位を上げて取り組むことがありそうです。
デザイナー、特にUIデザインでお金をもらっている人としてこの辺りの設計は得意分野なので「そんなこと書いて大丈夫か?」と心配に思われるかもしれませんが、僕も職を失うかと心配です。
なのですが、開発の優先順位を判断する役割を持った場合、得意分野だからこそ、優先順位を上げたくなったりすることもありがちなのかなと思います。
まとめ
何が本質的にサービスの価値を高めるか?を常に意識して判断することが、優先順位を正しく決める術だと思っています。
ここまで書いててなんですが、個人のタスクに関してはやりやすくて早く終わるものを一気に片付けて、最後に重要なものに集中するタイプです。
言行不一致が極まったところで、それではまた!
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