9月3日(1997年)カクテル光線
ひな壇にいた。
逃げ場もなくただ雨に打たれていた。
粒が痛かった。
ポンチョの意味なんてなかった。
救われたフリューゲルス戦は救いようのない再試合、今度は勝っている。
トラックに水が溜まっていく。
試合中止は勘弁してくれ。
カクテル光線が戻ってきたときの喜びは何とも言えない気持ちだった。
もう一度試合が始まるような、まるでプロ野球の中断みたいな。集中を欠いてふわっとしないように、気合を入れ直した。
チキが決める、福田正博が決める。
テンションは最高潮だった。ずぶ濡れのまま浦和駅に向かう。笑いが止まらなかった。
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