9月7日(1996年)弱きを助け勝ち点を落とす。
勝つことにも慣れてきた1996年シーズン。
勝ち点を計算して乗り込んだアウェイ·京都。長いリーグ戦を戦うということがとういうものなのか、まだよく分かっていなかったが、ホームで勝ちアウェイは負けない。この繰り返しがタイトルに結び付くものだと思っていた。
開門前には西京極に着き、待機列へ。
この頃はまだアウェイゴール裏が満席になることはなく、出足が遅くてもスタンドで右往左往することはなかった。
前半早々に先制点を許した。
それくらいなら追い付き、追い越せると思っていた。
嘘だろ?
京都の連敗を止めてしまった。
浦和らしい勝負弱さ。
怒りでも悲しみでもなく、苦笑いするしかなかった。
帰りたい、もう。
試合後はどこに泊まったのか、どこで飲んだのか。
記憶に残っていないのは、記憶から消したい出来事だったのだろうか。
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