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9月13日(2017年)スイッチが入るとき

ポゼッションサッカーで今Jリーグを席巻する川崎と、それが瓦解して再建中の浦和。
等々力が2-1で折り返していたら勝ち上がる可能性があったのに、というのが正直な思いとしてあったのは間違いなくあったが、自分にとってACLは特別なもので、アジアの舞台でJでは経験できない強いクラブと対戦して、完全なアウェイで「俺たちの浦和」と共に戦うのは至極の幸せだった。
川崎相手にひっくり返すことは至難の業。SRの車中では興奮するでもなく、いつものように淡々としていた。美園駅からはシャトルバス。埼スタの赤い光が近づき、バスを降りた瞬間「スイッチ」が入った。

居ても立っても居られない。北ゴール裏にはいつもの仲間たちが待っていた。平日の夜だというのに、こういう日の方が集合率が高い。
先制すれば分からない。そう思っていたのに、悪い癖が出る。前半早々、「やってしまった」失点、歓喜するアウェイ側。この時も「もう駄目だ」とは思っていなかった。延長まで戦えばいい。そう覚悟を決めていた。勝負弱い川崎なら、今日のスタンドの雰囲気ならもしかしたら、と思った。
信じていた、信じることしかできないけれど、選手たちを信じていた。1点を奪った直後のイレブンは、誰も諦めていなかった。2点目、もう負ける気はしなかった。3点目、これで延長まで行けば勝てる。力の限り声を張り、跳ねた。
見事な逆転勝利、ACLは誰にも譲れない。

どうしてホームACLは無敗なのだろうか。
平日のナイトゲームに来るおかしな客が作るものが選手たちの力になっているんだ、きっと。


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