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2018年、大阪ビレボア公演の思い出⑥ 2022/02/26

〜2021年に解散した某韓国アイドルグループの推しとの思い出を綴るnote〜

2日目の特典会、団体サインの続き。

推しの言葉の余韻を引きずったまま、団体サインへ進んだ。

他のメンバーとは、八尾のイベントが楽しかったことや公演の感想を話した。
推しにまたドキっとすることを言われやしないか、少し身構えた。

推しは団体チェキにサインを書くと顔を上げて

昨日の手紙、とても可愛かった

と言ってくれた。
あ、読んでくれたんだ。。
昨日は特典会が終わったのは終電ギリギリの時間だったし、朝は八尾のイベントの支度で早かっただろうに、手紙を読んでくれたことが嬉しかった。

言葉が、めっちゃ可愛いです。
犬の絵のところに書いてあったやつ

思い出し笑いをしながら、そう話してくれた。
そんな面白いこと書いたかな私。
コーギーのぬいぐるみをプレゼントしたから、手紙にはコーギーの絵を書いて、「可愛がってね」と書いたつもりだけど、翻訳機で訳しているからちゃんと意味があってるかは怪しい。。

コーギーの人形、メンバーたちに可愛いって言われた。

プレゼントは、見返りを期待してあげたわけではないけど、やはり感想を聞けたのは嬉しかった。

人形、抱っこして寝ました。

抱っこするジェスチャーをしながらそう言ってくれた。
可愛すぎて罪。

ぬいぐるみなんて、迷惑かなと思ったりもしたけど、プレゼントして良かった。。

知り合いのヲタクたちは、ブランドのトレーナーや食べ物の差し入れをしていて、そういうのを見るとぬいぐるみなんて恥ずかしいな、、と思っていたけど、推しはお世辞かもしれないが喜んでくれたようで嬉しかった。

私はやっぱり、推しのこういう可愛いところが好きだ。
幸せな気持ちになる。

ドキドキさせられたり、心配したりと目まぐるしい1日だったが最後はふんわり幸せな気分で終わった。


翌日、私の3日間の大阪遠征最終日。

午後からコリアタウンでPR(チラシ配り)があるから、ランチを食べて鶴橋へ向かった。

休日のコリアタウンはものすごい混雑だった。

知り合いのヲタクたちと待ち合わせて、メンバーが来るまでカフェでお茶をすることになった。

そこで、いま東京のファンと大阪のファンがだいぶ揉めているという話を聞いた。

東京から来ているファンもかなり気の強いメンツが揃っているから、現場で怒鳴り合いもあったそうだ。。

コリアタウンで写真を撮る時は気をつけた方がいいよと、アドバイスをもらった。
トラブルは御免だ。

本命の推しについた新規の厄介ヲタクが、特典会で泣き出して推しが困っていたことも聞いた。
推しは、ゴメンネゴメンネと謝っていたそうだ。

時間通りにメンバーたちが車で到着し、コリアタウンの入り口へ歩いてやってきた。

私は年上の同ペン(同担)さんと一緒に待っていた。
同ペンさんが、推しからチラシを貰いに駆け寄って行くのを後ろで待っていたら、推しは私の分もチラシを渡してくれた。
やっぱりそういう気遣いは、嬉しい。。
申し訳なさと同時に、優越感を感じてしまう自分が嫌だ。

コリアタウンの中は歩くのもやっとというくらいの混雑で、そこをゾロゾロとヲタクを引き連れたイケメンが歩いているから野次馬でさらにごった返していた。

そんな状況だったから、私はPRの写真を撮ることは諦めた。
人だかりから離れた位置で、時々チラッとメンバーが見えた。

道路が少し広くなった場所で、メンバーたちが立ち止まって挨拶をすることになった。
かなりの人垣になっていて、とても撮れそうになかったけど、一眼レフを構えて人の頭の間から撮影することが出来た。
「カメラの前に立つな!」「邪魔、前の人は座って!」そんな怒鳴り声が飛び交っていた。

私は、その状況に巻き込まれないように人垣の後ろからとにかく連続でシャッターを切った。
撮りヲタなら、出来るだけ被写体の近くで撮るのが鉄則だと思う。
だけど私はいつも前に出ることが出来なかった。

後で撮った写真を見たら、推しがたくさんカメラを見てくれていて驚いた。
連写で撮った写真には、人垣に囲まれたメンバーたちが周囲に手を振ったり挨拶をしていたのだが、推しは真っ直ぐに私のカメラを見てくれていた。。

撮りヲタをしていて何が楽しいかというと、もちろん推しの素敵な写真が撮れた時が1番テンションが上がる。
それと同じくらい、推しが優しい表情でカメラを見ていたくれたのを後で気がついた時、私は幸せな気持ちになれた。

だけどそういうカメラ目線の写真は、当時はあまりSNSに上げないようにしていた。

同ペンの撮りヲタと張り合うようなことはしたくなかったし、目線写真は反感を買うような気がして。。

そういう写真は、仲の良いヲタ友とだけ共有して楽しんでいた。

東京の撮りヲタと、大阪のファンたちの諍いがありながらもPRは大賑わいで終了した。
メンバーたちもご機嫌だ。

夜の公演のため、私は鶴橋を後にして南堀江へ向かった。
その日の公演は、、、寒気がするくらい怖かった。
ヲタクたちの集団心理の怖さを、肌で感じることになった。。

⑦へ続く。

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