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推しの思い出の曲、私の思い出の曲③ 2025.01.23

〜2021年に解散した韓国アイドルグループの推しの思い出を綴るnote〜

推しは、なぜいまインスタに「Love  Chronicle」を歌う動画を上げたのだろう。

子供の頃を懐かしく思って?

今はもうボイストレーニングなどしていないだろうから、声は掠れ気味でお世辞にも上手いとは言えなかった。
インスタにこういう動画をアップするのは初めてのことだ。

推しは時々、解散した元グループのファンカフェ(ファンと交流する公式サイト)に1人でカラオケで歌う動画を上げることがあった。

酔っ払った勢いなのか、それともただの暇つぶしか。

流行りの曲ではなくて昔の曲ばかり。90年代の懐メロが好きだった。

友達に見られるのが恥ずかしいのか、そういう動画はインスタではなくファンカフェにしか上げなかった。

ファンカフェは、管理していた事務所が夜逃げ状態だったから放置されたままだ。推しが時々投稿して、ファンがコメントを書き込んでいた。タイミングがあえばコメントに返信をするときもあった。

推しが投稿すると、いつも瞬時にコメントを書き込むファンがいる。
韓国デビュー後についた韓国人のファン。

事情通の友人によると、その子は20歳前後で、推しが活動していた頃は高校生だった。
友人いわく"サセン"と呼ばれる私生活を追い回すファンだという噂だ。

真偽はわからないが、その子と仲の良かった子が別のメンバーのサセンで、解散後に某メンバーが名指しでサセンであることを生配信で暴露していた。

あいつのせいでメンバー達は悩まされていた、と。

そんな話があったから私はあまり良い印象を持っていなかったが、ファンカフェにはいつも1番にコメントを書き込み、たくさん書き込んでいた。
推しがコメントに返信することもあったから、その子がサセンと言われていたのはガセネタなのだろう。本当にサセンだったら、推しが返信などするだろうか?

私は、推しがファンカフェに投稿した時は、「ちゃんと投稿を見てるよ」とわかってもらいたくて、出来るだけコメントを書き込むようにしていたが、少しずつ疎外感のようなものを感じるようになった。

韓国人のファンや、韓国語が出来る日本人のファンが書き込むメッセージの中で、いかにも『翻訳機で訳しました』というような自分のコメントが浮いているような気がして。。。

推しが書くコメントもいわゆる若者言葉だったから、翻訳機で正確に訳すことが出来ず、ニュアンスがわからないことも多かった。

全くトンチンカンなコメントになってしまうのが怖くて、私はだんだんコメントを書く頻度が減っていった。

そもそも、推しはなぜファンカフェに書き込みに来るのだろうか。

もうアイドルに戻るつもりもなく、昔のファンが見るだけのサイト。(会員以外は見ることが出来ない)

ファンとのコメントのやり取りを楽しむためだとしたら、私は場違いなんだろうな。

そんな風に考えてしまって、何度もコメントを入力しては途中で消すということを繰り返した。

推しは、日本で活動していた頃のことは触れられたくないんじゃないか、という思いが私の中でずっと燻っていた。
もうコメントを書き込むのはやめよう、と考えるようになった。

そういう状況の中だったから、インスタに投稿された『Love  Chronicle』を歌う動画は、私をほんの少し勇気づけた。

キャプションに書かれた「思い出にふけってしまおう」という推しの言葉の中に、日本で活動していた頃の思い出も含まれているかもしれないと微かな期待があったから。

いや、それはただの勘違いで、推しはただ子供の頃を懐かしく思って投稿しただけかもしれないし、ウケ狙いで昔のアニメの曲を歌う動画を投稿したのかもしれない。
真意など私にわかるはずもない。

あれこれ推測しても仕方ないことだから、前向きに考えることにしよう。きっと推しは日本で活動していた頃を懐かしく思ってくれているのだ、と。

そういえば、この曲にまつわるエピソードに続きがあったことを思い出した。

その話を書いて、終わりにしよう。

つづく。


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