出張の付き添いで深圳に連れて行かれたので流れで仕方なく情報収集したまとめ
これは Shenzhen Advent Calendar 2019 https://adventar.org/calendars/4718 のエントリー記事です。
(タイトルは大げさな自虐ギャグで、本文を読めばわかるんですが実際には深セン楽しんでノリノリです)
筆者は年に数回程度の頻度で香港・深センを訪問します。香港で主に春と秋に開催されているglobal source consumer electronics showとHKTDCを見に行くためです。
ついでにパートナーが中国工場と商談をする出張を兼ねて中国本土の深セン入りもします。
……というわけで、特に自分的には深センに特定の目的が有って訪問するわけではないので、もののついでに観光と買い出しをしています。
そんな、日本でのんびりネットでもみてたかったなぁ程度という意気込みの人が、せっかく深センに来たんだからなにか見てみようやってみようと情報収集した結果をまとめておきます。
日本語の情報源
深センは目まぐるしく状況が変化しているので、1年以上前の情報だと風化していてあてにならないことが多いです。できるだけ最新情報を探しましょう。
個人的には電子書籍「深センの歩き方2019」がひとまとまりになっていて便利でした。
深センの歩き方2019 中国初めての人が公共交通機関で歩き回れる、スマホで読める #深圳ガイド #マッハ新書 - - BOOTH
https://booth.pm/ja/items/1192465
日本人のための深セン情報サイト Shenzhen Fan
https://www.shenzhen-fan.com/
中国渡航準備 - shao
https://scrapbox.io/shao/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%B8%A1%E8%88%AA%E6%BA%96%E5%82%99
香港⇄深セン(深圳)移動・深圳への行き方情報[公開G]
https://www.facebook.com/groups/313056339062747/
飛行機の選択
羽田から深セン空港への直行便が有るらしいのですが、高額なので検討候補にいれてません。
HK Expressの羽田香港便でいつも飛んでいます。特に0630発のUO65だと、電車の始発では搭乗に間に合わない人もいるほどの早朝便なので空いていて快適でオススメです。
香港から深センの移動
フェリー・乗り合いバス・香港入国して電車……など様々な手段があります。
以前は香港での展示会を見てから夜に深セン入りするなど、一旦香港に入国する場合が多かったです。
最近は展示会時期ではない時に深センに行くことがあり、その場合はフェリーで蛇口港まで移動しています。
フェリーだと空港での入国手続きをせずに、蛇口港の窓口で入国することになるので香港空港の長い窓口行列を回避できるというメリットもあります。
(ただし、e道(e-channel)という香港に年間3回以上訪問する人のための電子パス実績カウントが取れないというデメリットはあります。e道が欲しい人は香港にいったん入っておきましょう)
深センでの地図
中国は軍事的な理由で意図的にGPSがズレているそうで、Googleマップアプリは役に立ちません(そもそもGoogleマップの情報が何年も更新されていないので地形や路線図も使い物にならない)
百度地图 https://map.baidu.com を使いましょう。スマホアプリ版が便利です。また、乗換案内アプリとしても有用です。
高德地图 https://www.amap.com も利用者が多いです。
深センでの宿泊
中国本土のホテル代は東京や香港の同グレードホテルと比較するとめちゃくちゃ安いです。(そこそこ高い五つ星ホテルもあるようだが、利用してないのでわからない)
現地であった他の日本人が泊まっていたホテルとして、华强北の如家快捷酒店、福田区皇岗路のMUJI HOTELなどがありました。が、私はあえて深セン東側の罗湖区嘉宾东路のホテルに泊まっています。
大きな理由として、SPA(大浴場)が併設施設にあり宿泊者は(更衣室でのチップを例外にすれば)無料で入浴が出来ることがあります。おまけに休憩室でフリードリンクでフルーツ食べ放題。有料だが日本に比べると安価な足裏マッサージなども。
香港でも他の海外でも、ホテルにバスタブが無いことが結構あります。(グレードの高いホテルならたぶん有るでしょうが、私は宿泊代を節約したい)
SPA併設のホテルは安いわりに大浴場に入浴できるので、風呂好きの日本人にはうってつけです。
深センのグルメ
深センの中華料理はどこも安くて美味しい店が多いです。洋食や和食はあまり期待しない、良くて普通レベルだと思ったほうが良いです。
コーヒーはアメリカ風や日本風の本格ものを飲むのは結構難しかったです。たまにあるアメリカ風カフェは結構な高額だったりします。
深センはフルーツがなぜか非常に安く、八百屋やジュース屋で気軽に購入できます。
席にQRコードが貼ってあり、スマホ経由でしか注文出来ない飲食店もあります。华强北周辺などでは特に多いです。
今年の春からWeChatPayやAliPayが日本人など外国人ではクレジットカードチャージできないという状況がありました。なので、QRコード決済オンリーの飲食店では日本人観光客は非常に困ったわけですが。AliPay TourPassが始まったので状況は改善に向かっています。
深センでのネットウォッチ
深センは中国なので金盾でアクセス制限があります。ホテルのWi-FiからFacebookやGoogleなどはアクセスできません。
香港は金盾はないです。また、香港で買う中国本土ローミング対応のプリペイドSIM https://amzn.to/2PGh3sc であれば、深センに居ても金盾の制限は掛からないようです(Facebookなどが使える。ただし、厳密には制限のある場合もあるそうな)
プリペイドSIMはデータ容量の制限があるので、思ったようにネットウォッチで使いまくれません。
なのでホテルWi-Fiが使えるときは、いわゆるVPNサービスを使って金盾を回避することになります。
聴いた話では外国人向けのVPNサービスは中国公安への届け出許可制になっているらしく、無許可で運営すると逮捕されることもあるそうです。
bilibili動画は日本からだと再生できない動画が結構あるんですが、深センからは普通に再生できます。
深センといえば华强北
東側のホテルから行くので地下鉄1号線の华强路で降ります。
iPhoneケースやAir Podsによく似た500円ぐらいのワイヤレスイヤホンを売っているビルに行きます。
謎のモバイルバッテリーや謎のiPadカバーなどサンプル品を購入することも多いです。
余談ですがこれは良いことだよぁと思うこと。
华强北の問屋街では、乳幼児や園児のような子供を店舗まで連れてきて子守をしながら働いている中国人ママさんがよく居ます。
また、日本ではちょっと見かけなくなったなという光景として。店舗のカウンターで出前の昼食を食べている人も結構居ます。(香港の展示会でも、バックヤードではなくブースでお客さんの見えるところで食事をしている現地スタッフが居たりする)
深センの灯光秀(イルミネーション)
福田区の莲花山公园が一番派手なイルミネーションスポットです。公園の坂を登って銅像前がオススメ鑑賞スポットになります。
ちなみに中国ではディズニーのプーさんがタブーというネット噂話がありますが、老街のメイソウで普通にプーさんぬいぐるみが売ってました。
イルミネーションを見たい人は、WeChatの深圳生活宝典(szlybdb)
http://shuijunjidi.com/gh/c23b3f3587a7/ を購読して「灯光秀」とチャットbotに聴くと当日の開催情報が送られてくるので便利です。
私が撮影した実際のイルミネーション動画はこんな感じです。
Shenzhen LotusHillPark Lightup 深圳灯光秀莲花山公园 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gWe_YvT0YXA
深センのコジャレ地区
南山区の华侨城创意文化园 OCT LOFT http://www.octloft.cn/ という地区がデザインや雰囲気を重視する中国の最近の流れを感じられておすすめです。
たまたまイベントがあった時に訪れたのですが。現地の美大生のファッションが日本でいうと高円寺で歩いている人のようなセンスで驚きました。
また福田区皇岗路の深业上城 UpperHills http://www.upperhills.com/ も巨大モールとして印象的です。
DJIフラッグシップストア 大疆(欢乐海岸旗舰店)があるO'plaza欢乐海岸购物中心も施設がいちいち巨大です。全体的な雰囲気は三井アウトレットモールと似ています。
イルミネーションで蓮華山公園に行くのなら、ついでに最寄りの少年宮駅にちかい世界最大級の巨大書店 深圳书城 https://h5.szbookmall.com に寄ってみるのもいいです。
Xiaomi旗艦店
南山区高新园ハイテクパークにある小米Xiaomiフラッグシップストアは絶対に行くべきスポット。ここ数年で商品の傾向が白物家電へと変化しているので、個人的にはピカピカ光るスマート照明系が欲しい私としては不満点もあるが。カバンや体脂肪計など驚くほど安くて良い商品が多い。
深センの治安
書き忘れてたので追記します。
深センは治安は極めて良いです。なんでも世界一の設置数である監視カメラのおかげでか単なるひったくりは激減したそうです。
ホームレスはたまに見かけます。
路上セールスに声をかけられることはよくあります。日本人だと外見でわかると吹っかける風習はあるようです。
皇崗口岸の出国手続き施設の前には乗り合いバスのポン引きがしつこく「250元で香港空港」と声をかけてきます。相場は100元なので無視してイミグレーションに進んでください。
いわゆる登録のない白タクもいますが、決して乗らないほうが良いです。現地駐在員の日本人が深夜に利用したときに、到着地から離れた路地に連れて行かれてボッタクリ価格を要求されたという被害報告を聴きました。タクシーなら正規のものか、DiDiアプリで。
まとめ
飛行機代が往復約2万から3万円前後、宿泊代が一泊5000円、プリペイドSIMが通販で1000円強。その他買い出し用のAliPay TourPassチャージや食費やフェリー、乗り合いバス、空港までの交通費など諸々。買い出し品にもよりますが、あわせてもだいたい4万円から5万円程度の金額で深センは満喫できます。
ちょっとした国内旅行よりも安価だと思いますので、気軽に訪ねてみるのもいいと思います。