
清風堂書店様にて「宗教右派とジェンダー」フェア開始&選書リストを公開!
安倍元首相の銃撃事件以降、保守政治家と統一教会の関係が次々と明るみに出ています。「空白の30年」の間に、宗教勢力が政治にどのような影響をもたらしてきたのか、これから明らかになる事実も多くあることでしょう。
一方で、一部の人々には以前から知られていた事実があります。それは、統一教会や日本会議といった宗教右派が、性教育や男女共同参画・ジェンダーフリー教育などに対するバッシングを主導し、同性婚などを認めない「伝統的な家族観」の維持を強く政治に働きかけてきたことです。
1990年代から2000年代初頭、高まりつつあった性教育の機運に急ブレーキをかけることになったこのバッシング。私たち大月書店も無縁ではありませんでした。当時高い評価を受けていた『性の絵本』『ジェンダーフリーの絵本』といった児童書が各地の保守系議員に指弾され、図書館から排除される事態となったのです。このバックラッシュで日本の性教育は世界から20年以上遅れたとも言われています。
こうした近過去の事実をなかったことにさせないため、当時の書籍や近年の研究を通じて振り返る緊急フェアを企画しました。大阪の清風堂書店さんにご快諾いただき、8月12日からフェアが始まっています。
選書リストも公開しますので、ぜひご関心の本を手にとってみてください。
旧統一教会とのかかわりについて政治家が「問題と思わない」と発言するまで、この30年で浸透していたその教義。
— 清風堂書店 (@seifudosyoten) August 12, 2022
ヘイトスピーチの放置、「慰安婦」などの日韓問題の棚上げ、フェミニズムへのバッシング、これらは、カルトと日本会議らその他団体の、地方自治体への介入などの草の根運動の成果だった。 pic.twitter.com/NVrm2Qgf3O
その動きと闘ってきた記録は残っています。「統一教会って何? それが自民党と繋がっていたからどうだっていうの?」という疑問に書籍で応じる緊急フェア、「宗教右派とジェンダー ~仕組まれたバックラッシュ~」を大月書店さんのご提案を受けて始めました。
— 清風堂書店 (@seifudosyoten) August 12, 2022
性教育を止めてきたのもやつらの仕業? https://t.co/gMBTv6MQQo pic.twitter.com/CNH8tttskX
【おことわり】当フェアは出版社共同フェアではありませんので、大月書店以外の出版社様の刊行書は書店様で個別に発注いただく形になります(品切れのタイトルがありましたらご容赦ください)。また、選書は一例にすぎませんので、各書店様のオリジナルな選書でぜひアレンジしてください。その場合も「宗教右派とジェンダー」のフェアタイトルは自由にお使いいただけます。
「宗教右派とジェンダー〜仕組まれたバックラッシュ」フェア選書リスト
出版社名の表記のないものは大月書店の刊行物です。
【A】宗教・政治・教育・ジェンダー〜「空白の30年」に何が起きたか
改訂新版 統一教会とは何か(有田芳生著、9月中旬発売予定)
右派はなぜ家族に介入したがるのか(中里見博・能川元一ほか著)
歴史否定とポスト真実の時代(康誠賢著/鄭栄桓監修/古橋綾訳)
ジェンダーフリー・性教育バッシング ここが知りたい50のQ&A(浅井春夫・北村邦夫・橋本紀子・村瀬幸浩編)
性教育はどうして必要なんだろう?(浅井春夫・艮香織・鶴田敦子編著)
「慰安婦」バッシングを越えて(「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター編)
すっきり!わかる歴史認識の争点Q&A(歴史教育者協議会編)
フェイクと憎悪(永田浩三編著)
日本の教育、どうしてこうなった?(児美川孝一郎・前川喜平著)
日本のポストフェミニズム(菊地夏野著)
【B】「排除」された本たち
性の絵本4 なぜ、こんなことして生きているの?(山本直英・高柳美知子・安達倭雅子 編著)
性の絵本5 生きていくから聞きたいこと(山本直英・高柳美知子・安達倭雅子 編著)
ジェンダー・フリーってなあに?1 プレゼントはたからもの(草谷桂子文/鈴木まもる絵)
ジェンダー・フリーってなあに?2 おきゃくさんはいませんか?(草谷桂子文/鈴木まもる絵)
ジェンダー・フリーの絵本3 働くってたのしい(朴木佳緒留文/もりお勇絵)
【C】バックラッシュからの再生〜2020年代の性教育・フェミニズム
これからの男の子たちへ(太田啓子著)
包括的性教育(浅井春夫著)
人間と性の絵本(全5巻)(浅井春夫・艮香織・水野哲夫著/柿崎えま絵)
【D】日韓の共通課題〜家父長制・LGBTQ差別・宗教と政治
「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし(加藤圭木監修/一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール編)
#MeTooの政治学(鄭喜鎭ほか著/金李イスル訳/申琪榮 監修)
差別はたいてい悪意のない人がする(キム・ジヘ著/尹怡景訳)
ハッシュタグだけじゃ始まらない(熱田敬子・金美珍ほか編)
「慰安婦」問題と未来への責任(中野敏男・板垣竜太ほか編)
だれが日韓「対立」をつくったのか(岡本有佳・加藤圭木編)
以下は他社様の刊行書籍です。ここに挙げたタイトルに限らず、さまざまな関連書と組み合わせての展開が可能ですのでご検討ください。
社会運動の戸惑い(山口智美・斎藤正美・荻上チキ著、勁草書房)
徹底検証 日本の右傾化(塚田穂高編著、筑摩書房)
海を渡る「慰安婦」問題(山口智美・能川元一・テッサ・モーリス‐スズキ・小山エミ著、岩波書店)
教育と愛国(斉加尚代著、岩波書店)
憎悪の広告(能川元一・早川タダノリ著、合同出版)
まぼろしの「日本的家族」(早川タダノリ著、青弓社)
宗教と政治の転轍点(塚田穂高著、花伝社)
教科書と「慰安婦」問題(平井美津子著、群青社)
検証 七生養護学校事件(金崎満著、群青社)
統一教会と私(仲正昌樹著、論創社)
大月書店の書籍のご注文は以下の注文書をご利用ください。パネル、POP等はご要望に応じて作成いたします。小社営業部までお申し付けください。
そして、9月中旬発売の有田芳生著『改訂新版 統一教会とは何か』にもぜひご期待ください!!!
\緊急出版🔥9.21発売/
— 有田芳生事務所✒️ (@arita_office) August 4, 2022
「空白の30年」で統一教会と政治の関係はどのように変貌したのか。1992年発売の労作に新たな書き下ろしを加えて緊急出版!Kindleなどの電子版も予定しています。ご予約受付中🐈🐈⬛#とことん現場主義
▼Amazonhttps://t.co/IZcHknA1uf
▼楽天ブックスhttps://t.co/hFVp6PC9oA pic.twitter.com/mJADOmPnlI