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女という人#4「美しいって誰が決めるの?」
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裸の似合う人だ。
普段なら着衣の撮影もするのだけど、私は彼女については撮影をしなかった。
裸の方が綺麗だと思ったから。
彼女はなかなかしっかりしたお仕事をしている。彼女の口調や言葉からも、そういう日常がとって見えた。
その日常とは真逆に思える"裸"という姿は、だけど彼女の"芯"である。
道を歩いていて見知らぬ男性に体型を馬鹿にされるんです。なぜこうも外見を馬鹿にされなければならないんだろう!彼女は感情を荒く吐き出した。
美しいって誰が決めるの?
美しさの定義は人それぞれ。道を歩いてるだけのすれ違いの奴が自分の好みと違うからって彼女に聞こえるように言葉を投げつけるのは暴力だ。
失礼で頭の悪いのがたくさんいる。
彼女は怒っていた。
私も聞いていて胸糞悪い。
彼女はそういう奴がなんて言ってきたかも教えてくれたが、そんな言葉はここには書きたくない。
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彼女はモテると思った。
体型の好みは人それぞれだし、彼女自身色気もある。
それに、彼女の裸は綺麗だった。
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カメラを向けると自己の内面に入り込むことの出来る彼女は、身体の個性を乗りこなしているように見えた。
しかし、ツライという感情がそのエネルギーの理由にはあるのだ。
彼女の内側の傷は被写体としてのエネルギーやバイタリティーとなり彼女を動かしている。
待ち合わせの時、まだ被写体モードではない彼女の目には不安気な少女のような気配があった。
その気配は彼女の内側で必死に彼女を動かしている、本心の彼女だ。
本心の彼女が安心出来る日が来て欲しいと私は願っている。
女という人:猫撫
撮影・文:SAKI OTSUKA
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