スマホで裸を撮れるってどうなんだろ?
ぱっぷすは、私のアダルト動画を消してくれた。
去年、AV倫理機構という団体に出演作品の削除申請を出した。対応しているのはFANZAにある作品のみで、対応不可のメーカーもある。一方的な内容の同意書にサインしなければ応じてくれないメーカーもある。それについては、何も出来ないの一点張り。倫理機構という名前のわりに消極的な対応だった。
私はわけの分からない同意書には怖くてサインは出来ないし、無断転載され無料コンテンツ化された膨大な動画についてどうしたものかと困り果てていた。
その時友人から紹介されたのが、ぱっぷすだ。
事情を話すと、翌日からぱっぷすは私の動画を消してくれた。販売サイトに問い合わせて、かけあってくれたのだ。
日本のサイト、海外のサイト、そこから私をくまなく探し200件以上のサイトとコンタクトをとってくれている。
出来ない、と思っていたことは出来ないことでは無かった。
ぱっぷすは、私のような事例や、デジタル性暴力、風俗やアダルト業界での様々な被害について、女性を守るために活動している団体だ。
被害っていうけど自業自得では?と思う人もいるだろう。
裸の写真なんか撮らせなきゃ良かったのに、AVに出たんだから仕方ない、風俗ってそういう仕事だろ?
そんな言葉をよく聞く。
彼女達は撮らせたくて撮らせたのか、AVに出たくて出たのか、風俗で働きたくて働いたのか。
自業自得とはなんなんだろうか。
彼女達の背景、物事の背景を考えずに自業自得と言い捨てるのは、社会を知らな過ぎやしないだろうか。
私はAVに出演した。インターネットの普及と共に違法サイトがどんどん現れ、私の動画は無断・無料で大量に流された。私がデビューした当時にこれを想像することは難しい。私のデビューはVHSだし、人気絶頂期はiPhoneが出た頃だ。私は出演はしたが、ありとあらゆるサイトに無断・無料で流されるなんて聞いていないし、違法アップロードもokだなんて内容の契約書も交わしていない。
こんな私の状況も自業自得だと言われたりする。
先日、pornhubというサイトで動画が見れなくなったとTwitterで世界中が騒いでいた。
残念がる声がほとんどだった。
違法にアップロードされている動画や盗撮動画、同意なく撮影された投稿動画、児童ポルノまでそのサイトにはあった。
それらを「もっと見たかった」言う人々が反吐が出るくらい気持ち悪かった。
そんなものが流れていることに嫌悪感はないのか。
見るという行為が性犯罪に加担してるとは思わないのか。
インターネットは性暴力で溢れている。
pornhubにも他のアダルトサイトにも、おぞましい数のこういった動画が流されている。
人々の性暴力への無関心さはpornhubの件で残念だとTweetした人々の多さが物語っていると感じた。
あんまりじゃないだろうか。
レイプ被害を撮影され、その動画を流された人は実在しないとでもいうのか。何も分からないまま裸を撮られた子供は偽物だというのか。盗撮動画は盗撮される側の思い込みだとでもいうのか。
あなたの母親が、妻が、妹が、子供が、その被害にあわないと思っているのならそれは間違いだ。
ぱっぷすから、性的画像を撮影させない AI(人工知能)を将来のスマートフォン標準機能にしたい、というプロジェクトを聞き素晴らしいと思った。
なんで今まで気が付かなかったんだろう。
なんでスマホを作る側も気が付かないでいるんだろう。
ぱっぷすにはスマホで撮影された裸や性行為をインターネット上で拡散・販売されたという相談が後をたたない。
被害者は中学生のうちからそのような性犯罪被害にあっている。このままでいいはずがない。
スマホで裸が撮れなくても何も困らない。
簡単にスマホで写真が撮れる様になってから性犯罪は間違いなく増えただろう。
性暴力、性犯罪は無くなるものではない、残念ながらゼロになるものではない。
しかし、少なくすることは出来るはずだ。
スマホで裸を撮れる現実は被害者にも加害者にもなりうることだと思う。
このことを危険と感じないわけがない。
私が子供に持たせるなら、裸を撮影出来ないAI機能が搭載されたスマホを選ぶ。
あなただってそのはずだ。
ぜひ、この活動を応援してください。
私の作品がリターンで提供されるプランもあります。
ぱっぷすさんはとても大切なことを話しています、ぜひ読んで欲しい!どうぞよろしくお願いいたします!
https://camp-fire.jp/projects/view/335757
ぱっぷすと連携団体は
Apple、Google
スマホOSベンダー2社に
要望書を提出いたします。
AIを用いた画像認識技術によって、スマホでは
デフォルトで性的画像記録を撮影できないよう
OS開発とOS標準機能組み込みをお願いするものです。
この要望書にみなさまのお声を揃えて
ムーブメントを起こしたい!という思いを
ハッシュタグにこめました。
#porNOphone
キャンペーンを敷いて、ひとびとの目に
触れながら
いろんな意見を掻き立てながら
いっしょに考えてもらいたい。
テクノロジーが実現する社会の向こうに
皆が幸せになれる
人権意識の芽を育ててもらいたい。
要望書の提出を応援していただけますように、
キャンペーンを少しでも盛り上げていけますように、
ご支援をお願いいたします。
よろしくお願します。
https://www.paps.jp/