足踏み中毒
足踏みし続けること、にこそ、
中毒になってはいまいか。
過去に書いたこの曲が、
いつでも私を監視している。
『足踏み中毒』(2005年作曲)
2箏、2十七絃
委嘱・初演:螺鈿隊
市川 慎
山野安珠美
小林真由子
梶ヶ野亜生
かっこいい演奏家たち……。
(ありがとうございます)
「どうしようどうしよう」
などと言い、
そのことにより、
まるで何か対処しているかのような気持ちになって、
真に解決のための考察や行動を起こせない、
それを足踏み中毒と名付けよう。
と、2005年の私は思った、そして曲にした。
「うるせー!!」と言いたいが、
でも合ってる。
私自身より、
作曲家としての私の方がずっと早熟なのである。