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子供のせき・ぜんそく

小さい子どものせき、喘息、呼吸器系疾患は肺や胃腸の働きが弱いために起こることが多いのです。

■肺が弱い体質

胃腸の働きの不調和が加わると体の中の水分代謝が悪くなって喘息が起きます。胃腸で作られたエネルギーが全 身に巡れば問題はないのですが、胃腸の働きが十分でなく、水分代謝が悪くなると、オーバーヒートしたような 熱が出ることがあります。その熱が肺や気管支の熱となって喘息発作を引き起こします。

【 からだの特徴 】

色白、 肌のきめが細かい、 背中に産毛が多い、 皮膚が過敏で、 虫に刺されると治りにくい、 風邪を引きやすく扁桃腺がはれやすい等

■6歳以上になると体質も1人1人変化します。

【肥満で喘息のある子供】 : 「腎」の働きが弱ったために肺に熱が多くなり喘息が起きます。

【痩せ型冷え症の子供】 : 「肝」の働きが弱ったために肺に熱が多くなり喘息が起きます。

■喘息は肺の熱、肺・胃腸を丈夫にしよう!

1.肺、胃腸を丈夫にする鍼、(胃経、肺経治療する。)

2.乾布摩擦や腹式呼吸(手を腹へ置き息をゆっくり吸ってゆっくり吐く、これを10回)

3.step1とstep2を併用していけば少しずつ改善されてきます。継続することが大切です。

症状が落ちついている時には持続的に弱い負荷の掛かかる運動をして、呼吸器系を鍛える必要があります。サイクリング、歌を歌う(大きな声を出して行う)など。

■家庭での注意点

【 駄目な事・物 】:ハウスダスト、空気の汚れた部屋、食べ過ぎ、体温より冷たいもの、羽毛羊毛布団

【 良い事・物 】:パイプ枕、暖かい食べ物、タオルで乾布摩擦(背中は上から下に、胸は喉からお臍まで、さするようにする。皮膚が赤みを帯びる程度摩る。ちゅうかん(臍の上)だんちゅう(お乳とお乳の間)ここをさすってください。

環境整備を行うと治療効果が違ってきます。

*喘息発作が特にひどいとき、流行性の熱病にかかっているときは、専門医を受診して下さい、肺炎になると大変です。

■はり治療

「小児はり」では、東洋医学的に考えて病が今どこにあるか考えて治療します。胃腸を整えるときはお腹を中心に治療すると、胃が丈夫になり胃の消化吸収がよくなります。胃腸を温める方法としては塩灸でヘソを中心に温める。肺経のツボを治療すると、気のめぐりがよくなります。小児はりは、先の丸いはりでツボを刺激しますので、子どもに不安感を与えることはありません。


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