寝違え
肩こりをそのままにして無理をしていると、朝起きた時に頚(くび)が動かなくなっていたという人が多いと思います。程度は様々で、ひどい人になると自分の頭を抱えて治療院に来る人がいます。中には別の病気はないのに同時にめまいがしたり、気分が悪いという人もいます。
■寝違えの原因
・過労が一番の原因
・睡眠中の頚部の不自然な姿勢、 冷え
過度の疲労などによって経絡の気血のめぐりが悪くなって滞りが生じ、痛みが起きます。多くの場合、朝の起床時に首に異常に気付きます。首を左右に動かしたり、後ろに向くことができないと言った動かすと痛みが生じる症状です。
■東洋医学的原因
人間の全身には経絡が縦横に張り巡らされており、その中を気血が流れています。それが何らかの原因で滞りが出来ると「痛み」が生じます。人体のどこであれ、「流れ」が障害されると痛みが起こってきます。寝違いは、首の経絡の流れが障害されて痛みが出てきたのです。
■痛みの種類
・首が痛くて回らない
・首が左右に45°しか回らない、それ以上回すと痛い
・どちらかに回すと痛い
大概、片側の側頚部に痛みが出ます。
■治療
「寝違い」は現代医学の治療法ではまず即効は期待できません。東洋医学ではその場で患者さんに「楽になった」と実感できる程度に改善することが出来ます。たいていの寝違いは三回程度で完治することが出来ます。 ほとんどの人に肩こりがあるので、肩こりの治療を平行して行います。
■注意点
・絶対マッサージなど周りの人がしないこと、肩を揉んでもらうと痛みが増すか、まったく動かなくなる、何もしなくて、すぐに治療院へ行くこと。
・痛みがあるときはお風呂に入らない。
・アルコールは飲まない