フィリピンの貧困問題について
フィリピンと聞くといろんなイメージがあると思います。
夜の街、フィリピンパブ
綺麗な海、特にセブ島
治安、銃や犯罪者が多いイメージ
そしてよく言われるのが、「貧困」です。
フィリピンはスラム街ばっかりで、物乞いが多いイメージの方が多いようです。
実際にスラム街はありますし、路上生活者や物乞いはいるので、間違ったイメージではないです。
ただほとんどの方の思ってる貧困は一昔前ってことを伝えたいです。
そう、今では違うんです。
80年代、90年代が多くの人がイメージする貧困状態でした。
ただ2000年にて38%となり、2021年には半分の18%とまで改善されてます。
そして2023年15%と2年で200万人以上も減っております。
さらに今後28年には10%を切ると言われてます。
貧困率が下がってるからと解決してるわけではないです。
貧富の差が大きいとか課題はたくさんあります。
ただ多くの人のイメージの貧困ではないことを伝えたかったです。
また個人的に気になってるのが、貧困ビジネスになってるところがある点です。
寄付とか救済と、人の優しさをビジネスにしてお金儲けしてる側面があります。
そこが気になってます。
フィリピン=貧困のイメージを利用してのビジネスには疑問符です。
これまでそれで救済されてる人もいることはわかってます。
でもずっと同じでいいのか?と。
現地に来ないとわからないことを利用して以前のイメージを利用して”優しさ”に漬け込むのに抵抗感があるんです。
さらにその支援をもらうことになれてしまい、現状打破できなくなってる現地の方も見受けられます。
もらう前提になってるというかもらい慣れてるというか。
現地視察ツアーの時にスラム街を案内して、実は違うところに住んでるとか、
いいもの食べてるところとか。
形だけの貧困支援には疑問符です。
受け入れる側も支援する側も。利用する人も。
ちゃんと前進してる支援ってなんだろうってこうした事例を見るたびに思います。
国としてきちんと施策を講じており、年々下がってます。
その上でできることは何か?
学校を作ることとかよく聞きますが、学校を作ることは”手段”です。
日本人がカンボジアで作る学校の90%が廃校になってるそうです。
そりゃ、学校を作ることが目的になってたら廃校になります。
学校は継続が難しいのに。
そうした形だけの支援じゃなくて、本当に発展に貢献できる支援とは何か。
個人単位ではできることが限られてるからこそ。
これはずっと考えたいです。