今日は、昨今の殺風景な街並みとその構成要素である住宅建築の在り方を見直そうというシェアです。
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犬も歩けば棒に当たると言いますが
ブロックの高い塀、
コンクリートのよう壁、
お城よりも高いビル、
街を歩けば、棒ではなくてそんな硬くて冷たい壁に当たるような、無機質な風景が多くなってしまいました。
もっと、創意と工夫を凝らして、ここにしかない在り方で、ここにしかないコトをデザインしよう。
そんなことを考えて、設計者や大工さんと一緒に、協働してものつくり、家つくりをしてみませんか。
建築が人の暮らしの障害にはなってはいないか?
そんな、ちょっと堅いけど大切なこと。
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建築や土木などの人為が地形や風景を遮るために使われる世界。
そうではなくて、建築は透けるようにつくり、地域固有の素材を纏(まと)わせる。
土を掘り、建築する行為の禊(みそぎ)の意味も込めて、掘った土を庭に築山(つきやま)にして元の地形に戻す。
そこに、自生の在来種の苗木や樹々を植える。
少なくとも硬い舗装で蓋をすることなく、土を見せるに留めることで緑が戻ってくる。
かつての里山集落のように、建築や土木などの人の営為が、地形や風景の一部になるような、風土と暮らす木の家をつくっていきたい。
そんな想いで仕事をしています。
大人になった私たちは、変わらない、つづく原風景を未来に、残せているだろうか。
こどもたちが将来、四半世紀を振り返ることができるような。
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自らが子供の頃の景色、自らの子供達が大人になった時の景色。かつての子供が大人になった、今の自分軸、今の時代から、過去と未来に想いを馳せることで、ちょっと大きな時間軸と視野で、家つくりを考えることができます。
新しいあたりまえに踊らされない木の家つくり、愉しんでみませんか。