【インターン生が聞いてみた】IT業界の研修について
入社3年目になる大田さん。
株式会社岡山トヨタシステムサービス(以下、OTSS)の、関連会社と教育関連の開発を股にかけ働いています。そんな多忙な方に、今年6月から新たに加わったインターン生が「IT未経験からの研修」とはどういうものなのか深掘りしていきます。
▼社員に【過去】について聞いてみた
―大学の学部は理系・文系どちらですか?また研究は何をしていましたか?
理系出身です。しかし数学科を専攻していたためITに疎く、少し知識がある程度で入社しています。研究では統計学を用いた「京都の観光地の魅力度分析」をやっておりました。
―理系ならば大学院という選択肢があったと思いますが?
院に関しては周りが非常に賢い子たちが多かったので、この中で僕が院に行くのは難しいと思い就職をしました。
ー就活を意識していない大学1・2年の時はOTSSのようなIT業界に興味がありましたか?
最初は興味がありませんでした。
大学の先輩方が就職した先が載っている掲示板にIT分野があったので、「ちょっと業界調べてみるか」と興味を持つようになりました。
その時は、超有名企業ですら「ああ、そういう会社があるんだ」くらいの知識量しかなかったので、知っている会社なんて多分両手あれば数えられるぐらいしかありませんでした。
―本格的な就活を開始した時期はいつですか?
大学3年の1学期のテストが終わったあたりから、周りが動き出したので「じゃあ僕もちょっと始めようかな」となり動き出しました。就活を開始した時期にコロナと被り、オンライン面接への対応の仕方に悩んだことも記憶に残っています。
―他にはどういう業界を調べていましたか?
当時、就活をするのと同時に教員免許も取っていました。そのため、教育関連の会社や塾の講師も見ていました。他にも、人と話すことが好きだったのでコミュニケーションを取る機会の多い営業職や接客業も見ていました。かなり幅広くいろんな業界を見ていました。
―すごい幅が広いですね。幅を狭めるため基準はありましたか?
基本的にどの業界を選んでも新しい業界に入ることになると思っていたので、知識をつけられる研修や勉強ができる環境があるかを見ていました。勉強ができる土台が整っているところ、という基準です。
学ぶ土台がないところで勉強するのは仕事をしながらでは難しいとも考えていたので、重要視していました。
▼社員に【研修】について聞いてみた
―研修を重要視していたのですね、OTSSにした決め手も研修でしたか?
1番はこの会社の研修期間が、他社と比べてとても長い点でした。
あとは資格制度や、自分で勉強する事を後押しする制度が揃っていたのも魅力でした。
―研修はどのくらいの期間ありました?
研修は大きく3つに分かれており、1つが1ヶ月半以上かかります。そのため、合計して半年弱ぐらいは研修を段階的に受けていました。
―研修が3つとはどういうものでしょうか?
最初の研修では、有名なプログラミング言語であるJavaとSQLという2つの言語を組み合わせて、個人が作れるサイズのシステムを開発しました。この研修を通して、2つの言語をある程度「使いこなせます、読むことができます」の状態まで持っていくことができました。
次の研修は最初の応用編で、少し難しいシステムを開発しました。
最後の研修として、今までの研修で学んだことを活かし、社内で使用している「勤務・予定管理システム」の一部改良作業を行いました。この研修では、品質管理で重要となるテスト(=作ったものの検品作業みたいなこと)を行う過程を学びました。
この一連の研修が終わって、新入社員研修が終了になります。
―研修の内容は今の業務に活かされていると思いますか?
すごく強く活かされています。むしろ研修がなかったら、今の業務に不安すら残る程度には活かされていると思っています。
―大田さんは情報系の専攻ではないため、未経験者に近い扱いになると思いますが、その研修は未経験者でもついていけましたか?
同期が僕以上に知識を持って入っていたので、「ごめん、これ教えてくれない?」と同僚を先生代わりにして聞くことを繰り返して、なんとかやっていきました。
―同期はどのような人がいました?
しゃべることや、人とコミュニケーションを取るのが好きな面々が集まっていました。なおかつ自分よりも知識がある人たちだったので、「どういう風にしたらいいんだ」と聞いた時には、親切丁寧に教えてくれる方が揃っていました。
―研修で苦労したことや成長したことはありますか?
僕は1番知識がない状態で入っていたので、当然質問をする機会っていうのが多くありました。その中で「どういう風に人に物事を聞くと、欲しい回答が返ってくるか」や「わからない原因を捜索する能力」は身についたと思います。
―理系の知識が一切ない『文系』がこの研修についていけると思いますか?
研修自体すべて、何も知らない人向けからスタートしていて「これはこういう意味をなしています」「これはこういうパーツです」と詳しくやって頂きました。本当に何も知らない状態からでも、わからないことを聞く事さえ出来れば全く問題なくついていけると思いますね。
▼社員に【後悔・ギャップ】について聞いてみた
―新卒の時期に戻れたらやりたいこと後悔していることはありますか?
僕は新卒の時、研修についていくことに重きを置いていました。
その結果、「研修以外で入社したらこういうことを勉強しよう!」「こういう資格を取ろう!」と計画をしていったことが、軒並み頓挫してしまいました。もし今から戻れるのであれば、計画をもう少し綿密に立てて半分ぐらいは遂行できるようにはしたいと思います。
―研修が大変すぎたため計画が頓挫してしまったのでしょうか?
これは僕自身にIT知識がなかったっていうところが大きく起因していると思います。何も知らない状態で知っている人たちについていく難易度は高く、うまくやらないと負担は大きいと思っています。
―入社前と入社後でギャップはありましたか?
入社前は「会社の先輩社員と交流っていうのはどれくらいあるんだろうか?」という期待と不安がありました。
入社後は、他の社員の方が業務されているフロアから離れた場所で研修を受けていたので、学べる環境ではあったのですが、コロナ禍も相まって先輩社員との交流を図れる場ではなかったと感じています。
―具体的にはどういうものが制限されていましたか?現在も続いているのでしょうか?
会社で催し物や飲み会であったり、社内ですらコミュニケーションを取るのは控えたりと、コミュニケーションの面での弊害はすごく大きかったです。コロナ前に活動していた「同好会」と呼ばれるものが、いくつかコロナの期間で解散してしまったと聞きました。
僕が入社してちょうど1年後ぐらいに人とのコミュニケーションを少しずつ解禁されていき、ちょっとずつ会社の空気感は明るくはなっていって今に至ると思っています。
僕も先月、会社の仲間をかき集めて遊びに行きました。そんな機会も増え、少しずつ復活してきていると思っています。
▼社員に【先輩】について聞いてみた
―研修終了後の配属はどのような心持ちでしたか?
大きなプロジェクトを動かしているチームに配属していただいたので「難しい業務にこれから携わっていくだろうな」と感じていました。また関わっていく人が大きくガラッと変わるタイミングでもあったので、うまくコミュニケーションを取れるか緊張は強くありました。
―先輩方はどのような方でしたか?
メリハリがしっかりあり、なおかつ親切な方が多い印象です。
例えば、休憩時間に入るまでは仕事にしっかり集中していますが、休憩時間に入ったら廊下で仲良く話をしていただける方。また「これどうするんだろう?」悩んでいると、隣の先輩が顔を覗き、モニター見て「あ、それってこういうふうにしたらいいよ。」とアドバイスをしてくださる方もいらっしゃいました。
▼社員に【現在】について聞いてみた
―教育系のシステム開発は具体的にはどのようなことをしていますか?
現在はシステムの製造とテストを行っています。上司の方が作成した設計書に沿ってプログラムを組んだり、自分が作ったプログラムが設計書通りに正しく動いているかテストを行ったりするのが主な作業です。
―今の仕事は何点つけられますか?
60点〜70点と思っていますね。
仕事中、ある言語を Java に置き換える時に、大元の言語を何ひとつ知らなかったため、対応するのが大変だと感じています。ですが自分の知らないことを調べて解決していくっていうこと自体は好きなので、「大変ではあるんですけど、楽しさがないわけではないかな」っていうところで60〜70点です。
▼社員に【課題】について聞いてみた
―課題は何がありますか?
調べて解決をしていく事に熱中してしまうと、期限の半分ぐらいを過ぎても調べものをしている事があります。後ろを見ずに作業し、期限ギリギリになってしまうこともあるので、この熱中しすぎてしまう部分は課題です。
また、調べる事は好きですが、それと同じぐらい「わあ、これは厄介だぞ」とネガティブな考えを持ってしまう部分があり、それが原因で足踏みしてしまう時間があります。自分の知らないことに対して、アクティブに進んでいけるようになりたいです。
▼社員に【未来】について聞いてみた
―今のプロジェクトや新たな分野で将来したいことはありますか?
すごく興味がある分野であるAIの開発であったり、自分が研究していたデータ分析であったり、自分の持っている知識を仕事に役立てることができれば、さらに仕事が楽しくなると思っています。
―教職員課程で得た知識は、今の教育系システムに活かすことはできないですか?
入社前は、もっている資格を教育系のシステム活かせないかと思っていましたが、現在僕がやっているのはテストの採点や、テストで得たデータを使うこと、違う形に変化させていくことが多いです。僕がこれまで大学時代に勉強していたような教育の資格を、なかなか活かせてはいないと思っているのが現状です。
▼社員に【就活生への言葉】を聞いてみた
―この記事を見ている人にメッセージをお願いします。
まずはこの企業に興味を持ってくださり、ありがとうございますというのが一言。僕は今、関連会社と教育関連のプロジェクトに参画していますが、他にも色んなプロジェクトに参画している方がたくさんいらっしゃいます。
「どんな研修をやっているのか?どんなプロジェクトがあるのか?」などは、ぜひ会社にご質問いただいたり、説明会にてお話を聞いていただりして、少しでもうちの会社に関心を持っていただけると嬉しいです。
そして、就職活動を頑張っていただくと同時に、将来うちの会社に入社していただければこれ幸いということで締めさせていただきます。
―あとがき
今年6月からOTSSのインターンが始まり、今回が初めての記事制作・インタビューでした。ですが、私の専攻は彫刻のため「未経験どころか何も知らない」状態でこの記事が始まりました。長期間の研修にスポットを当てたのは、何も知らない私でもこの研修があれば「どうにかなるかもしれない」と感じたためでした。
IT業界に興味があるけれど、関わりがないため自然と選択肢から無くなってはいませんか?
文系の方も数多く在籍している株式会社岡山トヨタシステムサービスを、一度考えてみてはいかがでしょうか?
▼OTSS採用ページはコチラ!
▼OTSSのマイナビ2026ページはコチラ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?