脆弱系魔術 ~その理論と実践「第二話:森林性出現憑依型のケース」セクション9
ファニー「なんで皆して心にもない謝罪してるの?可笑しい♪」クスクスクス
いや、ファニー!謝れ!
話しを変えよう。いやこの機会を利用して不和を起こしてみようか。
ベラ「娘さんが行方不明になった原因が、そちらの顧問さんだという心当たりはありませんか?」
ファニー「顧問さんで決まりっ!」
娘の父親「それは、どういうことですかな?」
顧問(なんなんだ。藪から棒に私にどんな手違いがあったっていうんだ!全てはこの父親が……)
二人の関係はあまり良くないようだ。
娘の父親「娘が行方不明になった原因は、村のリーダーにあると顧問から伝えさせていただきましたが、違うとおっしゃられるのですか?」
自分の娘が村のリーダーに何かをしたということを知っていたのか。
この父親は何かを隠している?
ベラ「今度、魔物が出現するという場所に、村のリーダーと行くことを考えております」
娘の父親「そうか、そうか。早い方がいい。すぐにでも行きたまえ」
まるで聞かれたくないことでもあるかのように、私たち追い出そうとしている。
ファニー「ダメダメ。まだ行けないよ。行っても返り討ちにあうだけ、だって大事なこと誰からも聞けてないもの」
そう、どうして魔物が村娘に憑依しているのか?
娘の父親「大事なこととは?」
ベラ「娘さんと魔物との関係です。娘さんと村のリーダーさんとの関係は分かったのですが、どうして魔物が村の交易路に現れたのか、それがまだ分かっていないのです」
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