リレーゲームブック小説(拡張現実のミッションを探しに外に出かけよう)
今更だけど、僕は女子だ。
お出かけする時は、いつもお気に入りの赤いバッグを肩から掛けている。
この赤いバッグは、僕が初めて拡張現実のミッションをクリアして手に入れた記念品なのだ。
それからというもの、拡張現実のミッションをクリアして、景品をゲットするのが楽しくって仕方がない。
僕はニートだ。
お給料を貰う仕事というのはどうやら向いていないみたいだ。
でも、小遣い稼ぎにミッションで手に入れた景品を、個人売買でお金に変えることは出来る。
概ね、僕の食い扶持はこれで賄えている。
さあて、腕がなるぞぉ~。
今日は、いっぱいミッションをクリアして、たくさん景品を獲得するんだ!
僕らの現実はゲーミフィケーションだ。
「今日の高額景品を出してるミッションはどれ?」
僕は、お助けキャラに音声検索を掛けた。
「徒歩で10分のところです」
目の前に開かれた地図に自動でナビゲーション機能が発動し、お助けキャラが回答した。
「おぉ~、案外近場でやってるねえ~」