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プログラマー 先輩と新人(他人の考えていることが聞こえるセンサー)
カタカタカタカタカタ
パソコンに向かい合い何か作業をしている先輩
ガチャ
新人「おはようございます」
カタカタカタカタカタ
パソコンに向かい合い何か作業をし続ける先輩
新人の心の声(ちぃ、挨拶なしかよ)
新人自分の席に座る
カタカタカタカタカタ
パソコンに向かい合い何か作業をし続ける先輩
新人(あ~、仕事めんどくせぇ~なあ。外はいい天気だし、遊びに行きてえ~)
背伸びする新人
カタカタカタ!新人を見る
先輩「新人!朝来たなら「おはようございます」のあいさつしなさい!」
先輩を見て
新人「挨拶・・・しました」
新人が答える前に
カタカタカタカタカタ
パソコンに向かい合い何か作業をし続ける先輩
新人(なんだよ。こいつ、めんどくせぇ~なあ)
パソコンを見つめながら
先輩「あ~そうか」
新人(あ~そうかじゃねえ~~~~!!)
新人、大げさなツッコミの動作
カタカタカタカタカタ
パソコンに向かい合い何か作業をし続ける先輩
ディスプレイに向かう新人
新人(あ~、もうダメ。もう今日は仕事できませ~ん。やる気無くしましたあ~)
新人「ん?」自分の机の横にあるヘッドセットを見つける
新人(丁度いいや、耳栓代わりにこれつけて音楽でも聞いちゃおっと)
先輩の心の声(1+1=2、1+1=2、1+1=2、1+1=2、1+1=3、なんちゃって)新人のヘッドセットから聞こえる
新人思わずヘッドセットを放り投げる
新人「な!!!なに今の気持ち悪っ!!」
ヘッドセットを放り投げた新人を見て
先輩「こらっ!壊れたらどうするんだ!」
新人「いや、あっ、すみません。なんか気持ち悪い声が聞こえて来て」
先輩「声が聞こえたのか!!」
なぜかとても嬉しそうに新人の肩を掴んで抱きしめる
新人「ちょっと!」
新人(うわっ!気持ち悪っ!早く離れろ!)
先輩「これは他人の考えている事が聞こえるヘッドセットだ」
新人「まじっすか!凄いですね」
先輩「この受信機が向いている方向にいる人の考えている声が聴こえるようになっている。つまり、私の席に受信機が向いているので、私の声が聴こえる・・・」
先輩が機械やセンサーをそれぞれ指差しながら説明してふと気がついたかのように新人を見る
新人は白々しく先輩と目を合わせず
先輩「気持ち悪い声が聞こえたのか?」
新人「あ~いやいや。気のせいかな?これ本当に動くんですか?俺の心の声も聞こえちゃったりして」
新人(まじかよ。聞きたくない声を塞ぐためにヘッドセットつけたのに大ボリュームで聞いちゃったのかよ。気持ち悪っ)
後ろを向いた新人に受信機を向けられ、スピーカーから新人の心の声が響く
先輩「気持ち悪い声で悪かったな」
新人、はっと振り返り、センサーが自分に向いてスピーカーから心の声が流れている事に気づき
新人「いや~、あっ、、す、すみません」と謝罪して頭を下げる
新人すかさず話題を変えて
新人「これ!何処で買ったんですか?やっぱり凄い高かったんじゃないですか?もしかして先輩が作ったりして??」
しれっと
先輩「俺が作った」
ド派手に驚き
新人「本気か~~~~!」
新人「いや~、先輩はちょっと何かが違う人だと思ってましたよ~」
新人(ほんと、色んな意味で)
先輩「色んな意味って?」
新人、慌てて
センサーがまだ自分に向いていることに気が付き、向きを変える
新人「いや~、まあ、色んな意味ですって。これってどう使うんですか?何に使うんですか?」
話題を変えようとする
先輩「君が何考えているのかわからないから、君に使う」
ド派手に驚き
新人「俺専~~~~~」
慌てて
新人「いやいや、それはもったいないですって!俺なんて覗いたって面白くないから・・・もっと社会のために有効活用しましょうよ」
先輩「いや、これが社会のためになるし、君のためになるんだ」
新人「私の心を覗いても社会のためにはならないでしょ~」
先輩「なるよ。君は自分の想像を超えるアイデアの宝庫なんだから」
新人「俺がですか~~。俺ってそんなに凄いの??いやいや、これを作った先輩にはかないませんって」
先輩「何を言っているんだよ。これを作るアイデアをくれたのは君じゃないか」
新人「え?俺?いつ??覚えてないんだけど」
先輩「君のメールを見させてもらってね」
新人「個人情報漏洩って・・・勝手に見ないでください」
とディスプレイを隠す
新人「パスワードで保護されているはずだけどなあ~」
先輩「はははははは、だって俺メールの管理者だから全員のメール読めるじゃん。はははははは」
新人「笑えねえ~~。何その落とし穴みたいな・・・こえぇ~んだけど、この人が管理者なのぉ~~。でも、そんなメールした覚え無いんだけどな」
先輩「はははははは。そりゃそうだよ。10年後のメールだから・・・」
がくっ
新人「いや、なにそれ。ありえないから・・・未来見ちゃってるから・・・っていうか、未来に俺が作るはずだったのかこれ・・・。。いやいや、ありえないから・・・冗談は止めてくださいよ~。」
額の汗を拭う素振り
新人(危うく信じるところだったし、この人。ほんとおかしいよ)
センサーがまた新人に向いていたため、スピーカーから声が漏れる。
先輩が新人を睨む。
新人「ちょ、ちょっと!電源、一回切りましょう・・・これっ」苦笑い
先輩「切ることはできない。切ったら、二度と動かなくなるかもしれないから・・・」
新人「そうなんですか!まさに奇跡が起きた瞬間に立ち合っているってことなんですかね!」
こっそりと先輩にセンサーを向ける新人
新人(あなたの考えていることのほうが分からねえから・・・)
先輩(1+1=2、1+1=2、1+1=2、1+1=2、1+1=3、なんちゃって)
新人ズッコケ
新人「まだそれ!!」
・・・・・・・
他人の考えていることが聞こえるセンサー https://storie.jp/creator/story/episode/18611
ストリエ化しました。
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