僕はカポ 全文&末尾別バージョン
僕の名前はカポ。
人工知能で動くアンドロイド♪
今日はお買い物♪
何を買いに行くのかは分かっている♪
あぁ、またこのエレベータに乗らなきゃ行けないのかぁ...…
はい。2階でお願いします。
どわぁーーーーーーー!何で急上昇するんだよーー!毎回ビルの屋上から飛び出してフリーフォールの用に落下する意味があるのかぁーーーー。
マジで心臓止まりそうなんですが!!
そう、僕はカポ。人工知能で動くアンドロイド。
心臓は電気仕掛け。止まってもまた動き出す。
2階は野菜売り場♪
僕はカポ。人工知能で動くアンドロイドさ。ロボットとも言う。
お買物リスト表示。
うぅ~ん。なんだこのリストは、ダメだな。僕が修正しちゃおう♪
これと、これと、これと、これと、あっ、あとこれね。
どうせ作るのはジェンキンスの役目なんだし、なんか食えるもん作るだろぉ。
あっ、これも買ってあげよう。うん。金額的には前のお買物リストと同じだ。しかも2品追加してるし、僕って買い物の天才だな。
あれ?コギーこんなとこで何してるの?
・・・・あぁ~~~
充電器まで間に合わなかったのか。押して運んであげよう。
うっ・・・意外と重たい・・・
・・・
・・・
ふぅ~~~。
僕も充電しなくっちゃ帰り持たないな。こりゃ。
うわっ。何するんだよ。痛いなぁ~。ラモー。
痛いと思うことにしているんだよ。ぶつかったらみんな痛いんだからなぁ~。
・・・
・・・
・・・
テンション高いなぁ~。ラモー。だからすぐに充電なくなるんだよ。
じゃねぇ~。ラモー。
うわっ。今度はフュー・・・・
充電はやっ!!あっという間に来て行ってしまった。フューリー・・・まともに会話したことないや・・・
僕はカポ。人工知能で動くアンドロイドさ。
どわぁーーーーーーー!何で急上昇するんだよーー!毎回ビルの屋上から飛び出してーーーーー!!
ふぅ。マジで心臓まで飛び出るかと思った。
本当は固い金属に囲まれている心臓は一ミリも動くことはないけど。
おぉ~~い。ヘリコプターのジェイムズ~~~。
これをいつものとこに届けてくれないかなぁ~~。
ジェイムズの宅配はいつも完璧だ。
僕は尊敬する。そのどこにでも行ける羽を持つ鳥達よ。
僕もいつか飛べるようにぃ~~~~~~。えぇ~~~もう戻るじかぁ~~~ん・・・
僕の足は自走式。人工知能で制御できたりしないのだ。
このビルが僕の全ての世界。
いつか外へ出ていけるかな?
僕はカポ。人工知能で動くアンドロイドさ。
そう、あの扉の向こうに僕の足が進んでくれれば
僕はこの世界から飛び出せる。
そろそろ次のお買物リストが来る時間だ。
ほら、予定通り。
いつもそう、予定通り。
次の日も。またその次の日も。
僕の予定に狂いはないのだ。
まぁ、僕が作っている予定じゃないんだけどね。
また、僕の買い物の手腕が試される時。
さぁ、あぁ~~~やっぱり~~~。
このお買い物リストじゃ駄目じゃん。
栄養のバランスがなっていない。
書き換えちゃおっと。
そう、僕はいつも予定通り。
お買物リストを書き換えてお得サービスをしちゃうのだ。
僕はカポ。人工知能で動くアンドロイドさ。
いつもの時間。いつもの場所。
そしていつもの人々といつものお買い物。
そんな退屈な僕の日常はお買い物リストを変更することで補われている。
さぁ、今日も頑張ってバリバリ変更しちゃうぞぉ~~~。。。
って。あれ??ここはどこ?
いつもの時間。いつもの場所。
そしていつもの人々じゃなぁ~~~~~い。
ってことは!!!!
やったぁ~~~。外に出れたんだぁ~~~!!。
初めての体験!初めての喜び♪
そして、初めて見る本当の人♪
でも、この人。この前警察に捕まった人??
どうして僕の体を弄っているの?
くすぐったいって♪あははは。きっとくすぐったいっていうんだよね。これw
僕はカポ。人工知能で動くアンドロイドさ。
そして、僕はもう動くことはない。
僕の体はどこにもない。
僕は真っ暗な虚無の世界で
どこにも行くことはない。
僕は・・・・・・
あらすじ:
ロボットによる労働が当たり前の世界に
人工知能をハッキングされたアンドロイドがいた。
管理社会では人の知覚ほど邪魔なものはないのだろう。
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