COMEMOでポン♪退職金制度は必要ですか?って問いに答えます。
退職金制度は必要ですか?に答える前に、退職金って貰えるんですか?
なんて問いかけする人もいるのかもしれません。
そういえば、退職金を正しくもらった記憶がありません。
あれ、手続きしている間に職が決まったり、無職でいる期間がない場合って、貰えるんでしたっけ?
貰った記憶がありません。
どれだけ退職金を当てにして、やめるのでしょう?
辞める理由って退職金が欲しいからでしょうか?
仕事をしている人にとっての、サラリーマンにとっての退職金は
生きるために必要なもの
として、受け取る側は考えているのではないでしょうか?
老後、年金が当てにならないと言われる昨今
退職金だけが頼りですと、企業にしがみついているサラリーマン貴族も多いはずです。
それが突然、廃止にしたらどうかと言われると、ちょっと待てよ。と考えてしまいます。
では、支払う側にとっての退職金とはどのような効力があるのでしょう。
頑張って今まで働いてくれてありがとうという感謝の気持ちを胸に、泣く泣く手渡さなければならない退職金。なのでしょうか?
退職金を支払うぐらいなら、解雇してしまったほうがいいとか、なにか罪を着せてでも退職金なんて支払いたくねえっていうのが本音でしょうか?
退職金制度の本当の意味を知っている人なんてどれぐらいいるのだろうか?
人事コラムにはこんな記事がありました。
日本の退職金制度は、明治から大正にかけて労働移動が盛んになったことをきっかけに、大企業を中心に労働者を会社に定着させる目的から導入され普及したといわれている。戦後は労働組合運動が活発化して中小企業にも広がり、年功序列や終身雇用など日本的雇用慣行を支える象徴的存在となった。
退職金は、江戸時代の「のれんわけ」にその源流がある。奉公あけした商人が金一封とともに新しい門出をお祝いという形で従業員を送り出し、退職は祝い事であるという慣習がそこにあったのである。 (人事コラム引用)
企業への定着、のれんわけという言葉が出てきました。
終身雇用などを実施して、社員が流動しない。自社に留めておきたいための制度です。
安心安全のために、企業が社員に対して行うサービスです。
そのサービスを廃止したらどうか、終身雇用も無くなった状況の社会では、退職金制度なんてなくったっていいんだ。
もっと社員は、流動的にいろんな会社で働き……
給料が上がりません。どのような評価で給料が上がっていく保証が出来るのでしょうか?
今も終身雇用がなくなり、給料が上がらない。むしろ下がる一方となっている日本経済の中で、退職金制度もなく、首を切られていく社員が増えた時、先細りした日本経済は、いったいどのような社会になってしまうのでしょうか?
負のスパイラルが起きて、貧困国家へと加速して行くような気がします。
企業側は、社員に対してどのような福利厚生のサービスを充実させて、あなたの老後を保証します。と、言い切ることが出来るでしょうか?
退職金制度を無くし、終身雇用を無くし、駒のように社員をとっかえひっかえ、給料が上がりそうになったら、安い社員を雇って、入替えて高い給料を支払っていた人を辞めさせる。
そんなサイクルを繰り返すのでしょうか?
辞める時はのれんわけ、新しい会社を設立してくださいと、お祝いしていた昔とは大分、企業の考え方が変わってきたと思えないでしょうか?
企業はサラリーマンを立派に成長させようという気持ちはありません。今や使い捨てる駒となっています。だから、どこへでも身勝手に配置換えしますし、能力に合う合わないなど関係なく、人材を好き勝手に移動させようとします。
辞める時は事業を興してライバルになれよと肩を叩くという意味が変わってきました。
退職金制度すら払いたくない企業に、いったいどのような魅力があるのでしょうか?
今でも終身雇用を取り入れて、退職金制度を守り、就職してきた社員を一人も辞めさせることなく、企業改善を果たしている立派な会社もあることでしょう。
私は逆に問いたい
退職金制度も無くしてしまおうとする会社にどんな魅力がありますか?
退職金制度は、企業の志です。社員が必要か必要じゃないかを発表できるのは、これまで企業がその社員に何をしてきたかで決まります。
どのような教育をしてきたかで決まるのです。
私の回答は
退職金制度は形を変えてでも必要です。
なんのために、それが必要なのか。しっかり考えた上で。