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ーーEveryday...I listen to my heart...ひとりじゃ..ない.. バラバラと音を立てて雨粒が土を…
すすきを左手に、蓮の花を片手に佇む。すすきを軽く振ると、水琴窟のような音が微かに鳴った。…
高所の風は身を裂くように吹き抜ける。 ぱたぱたと服の袖がはためいた。 沈みゆく空の色が目…
海石は駅を出ると、無言で歩いた。てくてくと歩く彼の後ろで、『海石』は右に左にぶつかり合い…
オープンチャットは次々と閉鎖してゆき、令和市について語れる場所はなくなっていった。あの時…
「たった今、令和市公民館が爆破されました。」 各路線の運行状況や路線図を表示していた電子…
他力本願寺を出た海石は、幾分すっきりとした胸に手を当てていた。ふう、と深い息を吐き出す。 「ありがとう、にゅーろん。いろいろと付き合ってくれて」 「ん、いいよ。僕は暇人だからさ、令和市のあちこちに顔出してるし。頭よくないかわりに一緒に動くことはできるんだ」 にゅーろんは車にもたれて軽く微笑む。海石もつられてはにかみ、ありがとう、と頷いた。 「にゅーろんが暇人でよかった」 「はは、僕も感謝してる」 それに、と言いかけたにゅーろんは話を止めてポケットに手を突っ込んだ。スマ
「ありがとうございましたー」 構内のコンビニから出て駅へ向かう。ピンクのレンガの建物の中…
どうすることもできない。 あの日からずっと、にゅーろんと共にあちこち歩き回っている。が、…
項垂れた頭を支える手はピクリともしない。 混雑したカフェの喧騒をも聞き流す耳は働くことを…
ーー心臓が止まった。 ぶつかってきた、あの恐怖に染まった顔を思い出す。 世にも恐ろしい怪…
ヒー「おい!やめろ!超普通の凡人に手をかけるんじゃない!」 ヴィ「現れたなヒーロー!今日…