「至」
2日ほど雪が舞って。白い風呂敷に包まれたように山が静かにしています。あの風呂敷の包みのなかでは。冬眠前の食事中の動物や。木の根に作った巣ごもりの用の家で丸くなっている小さな生き物たちが。シッポで感じた冬を遠くのシッポと確認し合います。
こうして今年も山は冬に辿り着きました。
人間の世界も今日は冬至です。この日干支は切り替わり2022年寅の活躍は兎へと譲られる日です。陰極まり終わりの始まりです。
冬至に合わせて2023年の手帳を準備してみました。少し小さめだけれど一緒に冒険するにはポケットに収まっていいサイズ。兎の住む秘密の花園へ通じる小さな門を音をさせないように開くイメージが表紙の絵にはありました。
今日の閃きを明日の予定に書こう。今日の気持ちを明日の約束にしよう。
思いつきと冬至がちょうど重なって。髪を切ってきました。人の手を借りて体を調整することの気持ちよさを感じながら。2022年のいらないものきれいさっぱり落としてきました。
夏のできごと、秋のできごといつしか笑い話になっていることが。また可笑しかったりして。すっかり切りそろえられた髪の毛。鏡に映ったわたしに些細な迷いがちょろちょろ。
「あのー。前髪、もう少し切ってください」
「了解。^^」
思い通りの自分にしてもらえる喜び。きっと、これからも。誰かの助けがあって成就する喜びにたくさん出会っていくだろう。自分の正直な想いを伝えることで創造の世界を大きく広く愉快な場所にしたい。
いつか、わたしも誰かの喜びの助けになれることがあったらいいな。爪を切ったり、背中をさすったり。眉毛の上に並んだ前髪を見ながら。そんなことを考えたり思ったり。
干支の寅が何処に帰っていくのかわからないけれど。玄関に飾られた寅の置物など見ていると。人の気持ちのなかに居たことは確かなことだったと思います。寅と一緒に過ごした2022年。ウクライナとロシアの戦争に始まり、いまだゴソゴソしているコロナ感染。この状況下を人とともに過ごした寅の気持ちを思えば。兎に愚痴の1つもこぼしたいところですよね。
冬至の今日。しっかり寅の後ろ姿を見送ってあげたい。12年後、また必ず会いましょうね。私たちの力及ばないところは助けてくださいね。そして、
B´zのcallingにある歌詞みたいに。
「誰にも真似できない。同じ夢を見よう」
2022年。たくさんの夢を一緒に見たことをこの胸に刻んでいます。
タイトル画像ですが。はじめてみんなのフォトギャラリーから拝借いたしました。やまざきももこさんのイラストです。雪の日の夜という説明がありました。黒猫さんが透け感があってどこか宇宙的なとこに魅かれました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?