海外出張
先日久々に海外に行きました。
場所は中国。観光ではなく仕事です。
正直、行く前は乗り気ではありませんでした。
色々事件も続いていましたし、渡航するためにビザも必要で、何かと手続きが面倒だった…ということもあります。でも、帰国したいま、本当に行って良かったなと思います。
国際会議に出席する役員の方々のお世話役…というミッションを与えられて、今回中国に行くことになりました。緊張感に包まれつつ、空港での入国審査もパスして、中国の地を踏みました。気候は日本と変わらず、時差も1時間だけでしたので、体調等には特に影響もありませんでした。
写真撮影したら捕まる、PCやスマホは傍受される…色んな噂がありましたが、全て杞憂でした。現地の人たちは温かく迎え入れてくれて、通訳をしてくれた地元の役人をしている女性は、いつも笑顔で気さくに対応してくれて、滞在中に色んな話しをしました。そして、他国の方々もとにかく明るい、そして笑顔、言葉は完全に通じなくても何とか会話しようとする姿勢、一緒に写真を撮ろうと声をかけてくれて、別れ際に目を見て握手する。普段、笑顔も見せず、最低限のコミュニケーションしかとらずに仕事をしている自分たち…滞在中は笑顔で仕事をすることができて、忘れかけていた大切なモノを思い出させてくれました。
大袈裟かもしれませんが、異文化との接触は、日本そして自分自身を客観視する機会となります。それは外国に行かないと得られないもの…ではありません。国内でも自分と異なる価値観、哲学、考えを持っている人との出会いによっても得られます。本、TVなどからも得られると思います。自分が何か惹きつけられる、心揺さぶられる、気付かされる…そんな「接触」があれば、自分を省みる、振り返る、考える契機になると思います。今回はそのような「接触」があり、本当に行って良かったなと思います。
いま私は別居していて子供たちと会えません。
そして子供たちは学校に登校するものの早退を繰り返していると聞いています。子供たちは、家と学校が世界のほぼ全てです。その狭い世界の中で、なかなか思うようにいかず、苦しんでいるではないかと思います。世界は広くて自由だよ、色んな人たちがいるよ、色んな価値観・考え方があるよ、もっと色んな考えをしても良いんだよ、そして自分が輝ける場所が必ずあるよ、だから自分を責める必要はないよ、今の苦しみはずっと続くものではないよ…そういうことを伝えたいですし、子供たち自身がそう思えるような何らかの「接触」があると良いのに…と思わずにはいられません。
行動することで道が開けてくる…というのは真理かもしれません。
思い切って中国に行って良かったなと思います。決して道が開けたわけではないのですが、気付きを得たのは確かで、それは自分の中でとても大きな出来事でした。一方で、考える、思考することも大切だと思います。いまの私はあまり考えずに行動していますので、無駄な動きが多いかもしれません。なるべく行動、思考のバランスを取りながら、動いていきたいと思います。そのことが自分のためになるだけでなく、会えない子供たちのためにもなるはずと信じてますし、その先にきっと何かが見えてくるのではないかと思います。
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