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6回目の調停

先月、行政書士試験の1週間後に6回目の調停が行われました。
婚姻費については審判に移行して、月20万円超を払うことが決まりました。この額については特に異論ありません。ただ、妻と子供たちが住んでいる自宅の住宅ローンも私が払っているため、婚姻費とローンを合わせると月30万円以上の負担を続けています。私と老親の生活、実家の維持管理など、切り詰めてもある程度の出費は必要です。どんなに頑張って稼いでも、手元に残るお金はほんの僅かばかりです。そのため離婚調停で財産分与について話し合い、自宅の取扱いを早急に決めたい…ところです。

妻の言い分としては、子供たちが自宅に住みたいと言っている、学校も転校させたくない、子供たちの症状も良くなっていない、そのため妻自身も働けない…つまり自宅に住み続けたい、でもローンは払えない、財産分与で自宅が欲しいわけでもないということです。良いとこ取りだけして、お金の負担は全て私に押し付けているように感じます。

正直腹立たしい思いはあります。
一方で、私が婚姻費とローンを払い続けていることで、妻がパートなどに働きに出ずとも、子供たちは普通に生活できているわけで、母不在の時間がないので(それが逆に問題なのかもしれませんが…)、寂しい思い、惨めな思いはしていないはずです。妻ではなく子供たちのために払っていると思えば、辛くないです。

代理人からは、「優しい思いは捨てたほうが良い、先方には悪意しかない」、「奥さんは私からすべてを奪い取るつもりでいる」、「奥さん側に、こちらと交渉したり、落としどころを探る…というような姿勢は一切見られない、奪えるだけ奪うつもりだろう」と言われました。本当にその通りと思います。調停はそもそも合意を目指すため、お互い歩み寄ることが前提だと思います。歩み寄る考えがなく、自分の要求だけ実現させようとするなら、調停を利用すべきではないと思います。

非常に難しい状況にあります。
私にもっと稼ぎがあれば解決できたのかもしれない…と思う反面、それならそれで妻はもっと見境のない要求をしてきたかもしれません。調停で収めようとするなら、こちらがある程度妥協することは必要かもしれません。それでも限度はあります。そもそも私が払えなくなったら、共倒れになりますので、妻としても困るはずです。こんな不毛なことをしているのは時間の無駄です。子供たちにも決して良い影響は与えないと思います。できれば早期に終わらせたいです。

簡単に離婚もできない、月30万円以上支払っている、子供たちには3年以上も会えていない、父は亡くなり、老母との質素な二人暮らし…既に全てを奪われている状態と言えるかもしれません。でも、何故か絶望感に襲われていません。それはこれまで何度も書いていますが、私を支えてくれる人がいるからです。母、親族、友人、仕事関係者…人数は本当に少ないですが、程よい距離感を保ちながら親身に寄り添い励まし、色々な助言をくれます。家族を失いましたが、孤立していないと感じられていることが最大の要因だと思います。幸いなことに今のところ仕事は順調です。忙しいこともありがたいことと思えます。いま子供たちが孤立していないかが気掛かりです。

妻に対する憎しみ、怒りは…ゼロではありませんが、やはり持てません。
そういう感情を持ってしまうと、今の状況が余計に許せなくなり、自分自身が辛くなると思います。理不尽な状況ですが、今の現実を現実として一旦受け入れています。そのうえで、調停の場で堂々とこちらの主張をして、何とか折り合いを見つけていきたいです。甘すぎるのは分かっていますが、自分が壊れないための自己防衛的な心の持ち方でもあります。子供たちとはいつ会えるか分かりませんが、今は子供たちを信用するしかありません。期待も執着もしません、こちらから無理に面会を求めるようなことは考えていません。それでも子供たちを信用して、いつか会える…という希望だけは持ち続けたいです。


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