SS:傘
「雨降りそうですよ」
三上圭子が窓の外を眺めながら言った。確かにどんよりとした雲が広がり、薄暗くなっている。
「洗濯物干して来ちゃったのに」
彼女の顔も、どんより曇っている。
「木下さん、これから出かけるんですよね? 傘は?」
持って来てません、と木下良美は首を左右に振った。
通行人が手のひらを上に向けて立ち止まっている。ポツポツと降り出したようだ。
「この曇り方だと、結構降りそう。持ち主不明の置き傘、あっちにありましたよね」
圭子は出入口へ小走りで向かっていった。良美はそれを見送って、カバンに携帯電話や筆記具を入れ、外出届に行き先を書いて課長の机に置いた。
すぐに圭子は戻って来た。片手には、白い柄のビニール傘。柄の周囲に一筋、黒いビニールテープがアクセントのように巻きつけてある。
「他にもあったんですけど、カビが生えたり錆びてたりで、これしか……」
明らかに誰かが所有権を主張している傘だった。良美は少し迷ったが、すぐに戻る予定だからいいか、と受け取って、カバンを肩に掛け、出入口へと歩き出した。
「行ってきます。あとをお願いします」
いってらっしゃい、と圭子のにこやかな声が見送ってくれた。
***
傘がない。
客先に行こうとした佐々木宏は傘立てを覗き込んだ。
以前、出先で通り雨に遭い、止むを得ず近くにあったコンビニで買ったビニール傘。結局、定時前に天気が回復し、荷物になるからと置き傘にした。よくある傘だったし、金を払ったのに誰かに持ち去られるのは嫌だったから、目印に黒のビニールテープを巻きつけておいたのに。
他の傘は、傘布に白や黒のカビが生えていたり、骨組みが錆びていて汚かったり、傘を開こうとしてもビニールが引っ付いていたり。
急いでいる時に限って、これだ。時計に目をやると、電車の時間が迫ってきていた。
仕方ない。信号にさえ引っかからなければ、駅まで走って五分。乗り遅れて、約束の時間に間に合わないよりマシだ。
傘を探すのは諦めて、佐々木は走り出した。雨は少しずつ強まってきていて、道行く人は皆、駆け足ですれ違っていく。
***
良美は官庁で書類を受け取り、来た道を戻っていた。会社を出た時ポツポツと降っていた雨は、しっかりと地面を濡らし、あちらこちらで水溜りを作っている。
幸いそれほど濡れなかったが、雨の中を歩くのはやっぱり憂鬱で、つい俯きがちにアスファルトと睨み合いをしてしまう。
「……あれ? 木下さん?」
不意に声を掛けられて振り向いた。営業の原田潤一が立っていた。彼の後ろには駅の入口が見えている。
「ああ、やっぱり。ちょうど良かった。傘、入れてもらえないかな? 近くのコンビニまでで良いから」
彼は顔の前で片手を縦にして、申し訳なさそうに言った。
「コンビニですか? 会社まですぐですから、良ければ会社までご一緒しましょうか?」
「ついでに昼メシ買いたいんだ」
良いですよ、と快く応じて傘を少し差し出した。背が高い彼のために、傘を持つ手を自分の目の位置より高く上げる。
「あれ? この傘って……」
良美と傘の柄を何度か見比べた後、この傘どうしたんですか? と、彼は尋ねた。
「会社にあった置き傘です。誰のかわからないんですけど、雨が降り始めたから、仕方なく」
ああ、なるほどねと相槌を打って、彼は笑って手を差し出した。
「傘、俺が持つよ」
***
相原一郎はコンビニで雑誌の立ち読みをしていた。
何かと理由をつけては会社を抜け出している。今回は郵便局へ行く、と言ってきた。抜け出そうとしたときには既に雨が降り出していて、やめようか、と躊躇したが、結局雨に濡れることよりも会社に居る苦痛の方が勝ってしまった。
昔はそれなりに真面目に働いていた。給料は上がらず、評価もされず、楽しいとも思えない仕事内容。モチベーションを維持することは難しかった。次第に手を抜くようになり、そのうち会社を抜け出すようになった。今では日課である。
総務部長という役職に就いてはいるが、部長とは名ばかりの、単なる雑用係。自分がいてもいなくても会社は大して困らない。
窓の外を人が通り過ぎた。普段なら気にも留めないが、なんとなく雑誌から目を離し、道行く人に目を遣った。営業部の原田と部下の良美が一つの傘を分け合って歩いていた。
彼らはコンビニの自動ドアの前で立ち止まり、傘を畳み始めた。相原は慌てて雑誌を棚に戻し、あまり客が寄り付かない生活雑貨の陳列棚へと移動する。さすがにサボっている様子を見られるわけにはいかなかった。
二人は雑誌コーナーの前を通り過ぎ、飲料の陳列棚の前で、このお茶がおいしい、これもおススメだ、などと楽しげに話している。
相原は彼らに背中を向け、商品を探すふりをしながら入口の方へと向かう。その途中、目に入った指定ゴミ袋。ついでに買ってきてくれと頼んできた圭子の声が脳裏をよぎった。心の中で舌打ちをし、荒っぽく商品を掴んでレジへと進む。
店員が面倒臭そうにレジを打ち、のろのろと商品をレジ袋に入れている。イライラしながらそれを待ち、合間にチラッと後ろを振り向くと、二人は飲料の陳列棚から弁当コーナーの方へと移動していた。いつもは物静かな良美がクスクス笑っている。
相原は釣銭とレシートを奪い取るようにして受け取り、レジ袋を乱暴に掴んだ。自動ドアを通り抜け、傘立てに手を伸ばす。会社を出る時には傘布のビニール同士が引っ付いて難儀な思いをしたが、今度はスムーズにストレスなく開いた。地面に溜まった雨水が足に跳ね返るのも気にせず、彼は会社へ向かって駆け出した。
***
原田は半ば浮かれていた。
良美はかわいくて、なんでも丁寧に接してくれる。そういう人柄が社内でも好印象をもたれており、狙っている男性社員も少なくない。原田もその一人だ。
偶然とはいえ、そんな彼女と相合傘をすることが出来た。ほんの少し動いただけで、良美の体に自分の体が触れる。爽やかな甘い匂いが漂う。
差している傘が、佐々木の物だということは不満だったが。
前に佐々木がビニール傘に黒いビニールテープを貼り付けている様子を目にしていた。アイツに先を越されたか、と内心焦ったが、どうやらそうではないらしい。
彼女の好きなお茶を知ったり、どの弁当が美味そうかと話したり。高校生の恋愛じゃあるまいし、と自分でも思ったが、心が自然と弾んでしまう。
弁当を手に取った。自動ドアが開閉する機械音と、ピンポン、と人が通過する音。レジに向かう最後のコーナーを曲がったところで、閉まる自動ドア越しに、ビニール傘を開いた男性が足早に立ち去っていくのが見えた。同時に、レジ横に並ぶきれいに陳列された商品の傘も。
目に入った以上、買わないわけにはいかないな。そう思って傘を手に取り、他の物と一緒にレジに置いた。
「会社まですぐ近くですし、買わなくても……」
「いやいや、俺、デカイから。傘が一緒だと、木下さん濡れちゃうでしょ」
店員に金を差し出し、傘はすぐに使うから、と告げた。プラスチックの柄にテープを貼り付けられる。
片手にレジ袋をぶら下げ、傘布を止めているバンドをはずしながら入口へと歩き出す。自動ドアを通って、軒下で傘立てとは反対の位置に立ち、傘を開いて良美に声を掛けようとした。彼女はまだ傘も持たず、傘立てを眺めてぼうっと立っている。
なんだろう、と視線の先を追いかけた。
あの傘がない。あるのは、黒いビニールテープが貼られていない、どこにでもある白い柄のビニール傘。
***
良美は、結局そのコンビニで新しく傘を買った。原田はわざわざ買わなくても、会社まで一緒に行こうよと言ってくれた。
彼の話によれば、あの傘の持ち主は営業部の佐々木らしい。高い物ではないし、正直に話して新しい傘を渡せばいいかな、と思った。黒いビニールテープは他人の物と区別するために貼ったのだろう。ならば、失くしたままでは本人も困るのではないか。
だが、買った傘を使って会社に戻ることは躊躇われた。お詫びの代替品を雨に濡らすわけにはいかない。結局、原田が買った傘を二人で分け合って会社まで戻った。
出入口で靴裏の泥を玄関マットに軽くこすりつける。原田が傘立てにガタン、と傘を入れて、あれ? と声を上げた。
「どうしたんですか?」
「これ……」
彼が指差す先には、白い柄に黒いビニールテープがアクセントのように貼られたビニール傘。
***
圭子は良美の姿を認め、おかえりなさい、と声を掛けた。
良美はただいま戻りました、と浮かない顔で応じた。その後ろを原田が通り過ぎていく。総務部は会社の出入口近く、広報部を間に挟み、営業部はその奥だ。
「原田さん、直行でしたよね? いつの間に会社に来てたんだろう」
「帰りに駅で会ったんです。それで一緒に戻ってきたんですけど……」
良美の右手には、ビニール傘が握られている。
「あの、三上さん。三上さんが傘を取りに行って下さった時、柄に黒いビニールテープが貼ってある傘が何本あったか覚えてますか?」
「ビニールテープ?」
良美は起こった出来事を順番に話してくれた。どうだったかなぁ、と圭子は首を傾げる。
傘として用途を果たすかどうか、女性が持ち歩くのに見た目が悪くないか。それだけしか気に掛けていなかったし、一番早く見つかった比較的まともそうな物を持ち出しただけで、全部の置き傘をチェックしたわけではなかった。柄に関しては、良美に渡した物の他はほとんど記憶に無い。
「ちょっとわからないわ……」
そうですか、と良美は肩を落とした。
自分がそんな変な特徴のある傘を渡したばかりに、悪いことをしたなぁ、と申し訳なく思う。誰か他に出掛けた人がいれば……。
「……相原部長」
ボソリ、と圭子の口から出た名前に、今度は良美が首を傾げた。
「相原部長なら知っているかも。木下さんが出掛けた後、あの人も外出したんです。……どこでサボってるのか知らないけど」
つい嫌味がポロリと口を突いて出た。彼は郵便局に行くと言って出掛け、戻ってくるなりレジ袋ごと頼んでいたゴミ袋を投げつけるように圭子に渡した。早口で偉そうに、買ってきてやったんだから感謝しろ、などと言って、今はまた姿が見えない。
「もう十二時だし、お昼休みが終わってからにしません? 相原部長、昼休みも外で済ませるから当分戻りませんよ。佐々木さんもまだ戻ってきてないですし」
***
原田は自席でコンビニ弁当をほとんど噛まずに掻き込み、大急ぎで取引先との面談内容をパソコンに打ち込んでいた。
昼休みが始まってから、まだ五分程。室内に残っているのは彼だけだった。部屋の明かりは消され、まだ雨が降っていることもあってかなり薄暗い。暗い手元を明るく照らすのは、ディスプレイの青白い光。
出来れば昼一で上司に報告を上げ、決裁を受けたい。営業はスピード感が重要だ。
ガサガサというビニール袋の音とズカズカと苛立ったような足音が近づいて来る。顔を上げると、しかめっ面の佐々木がこちらへ向かってくるのが見えた。
お疲れさん、と声を掛け、すぐに画面に目を戻す。佐々木はぶら下げていたレジ袋を彼の机に放り投げた。封を開け、惣菜パンに齧りつく。缶コーヒーをゴクゴクっと飲み、あっという間に食事を終えた。
それから彼は、ガタンガタンと引き出しを開けたり机の上でガチャガチャと音を立てたり、感情を露わにして作業を始めた。
良美のこともあり、原田は手を止めて、恐る恐る彼の名を呼んだ。
「……えーと、佐々木さぁ……」
苛つく佐々木からは、話しかけるな、というオーラしか感じられない。口ごもる原田に、佐々木は怪訝そうな顔をし、愚痴を吐き始める。
「俺の傘、誰かが勝手に持っていったんだ。仕方ないから、傘なしで営業に行ってさ。取引先では嫌味言われるし、雨は止まないし。んで、さっき戻ってきて、傘立て見たらあったんだよ。失くなった傘が」
ほんっと、ムカつく。そう言って彼はゴミをゴミ箱へ投げ付けた。ゴミ箱のすぐ横には、見覚えのある傘の柄がかろうじて机に引っかかっている。白い柄、黒いビニールテープ。
佐々木は腹立たしげに席を立ち、ビニール傘を掴んだ。
「まだもう一件、アポイントがあるんだ。もう行くわ」
「お、おう。行ってらっしゃい」
その傘はお前のじゃなくて、よく似た別の傘なんじゃないか、と言えるような雰囲気ではなかった。ややこしいことになったと原田は頭を抱える。
***
昼休みを大幅に過ぎてから相原が席に戻ってきた。彼は大きなあくびを隠そうともしない。
待ち兼ねた良美は足早に彼の席へと歩み寄る。
「相原部長、今お時間よろしいでしょうか?」
なんだね、と面倒臭そうに応じた彼に、お尋ねしたいことがあります、と良美は言った。
「今日、午前中お出かけになられた際に、駅近くのコンビニに立ち寄られませんでしたか?」
相原は眉を顰めてそっぽを向いた。さらに続けて問う。
「三上さんが頼んだゴミ袋、この近くではあのコンビニにしか置いてないんです。あそこのお店に原田さんと立ち寄ったのですが、その時に、私たちの前にお店を出た人が、傘を間違って持って帰ってしまって……。黒いビニールテープが貼ってある傘です。会社に戻ってきたら、よく似た傘が置いてありましたので、もしかしたら、と」
違っておりましたら申し訳ございません、と良美は頭を下げた。
相原は、あー、とか、うーん、とかはっきりしない言葉を発した後、ははは、とわざとらしい笑い声を上げた。
「そういえば、そうだった。急いでいたんでね。
コンビニでゴミ袋を買って、慌てて傘を掴んで帰ったんだよ。似たような傘だったしね。戻ってきて、黒いテープが貼ってあるのに気付いて、間違って持ってきたなと思ったけど、置いてきちゃったヤツもたいして変わらないしね。別にいいかなと思ってね」
何か文句でもあるのか? と彼は良美を睨みつけた。
***
圭子は時計を見て、椅子から立ち上がった。ポストに届いた郵便物を取りに行き、各部署に届ける時間だ。
空の機嫌は少し良くなった。とはいえ、まだ小雨がパラついている。
家に帰ったら、洗濯の山が待っている。天気予報は時折大きく外れることがあるが、今回はいくらなんでもひどい、と思った。
雨さえ降らなければ、良美があんなことに巻き込まれることもなかっただろう。いや、今回は雨じゃなく、サボリ魔の総務部長が悪い。あのオッサンが傘を間違えたから。
あの男は、すぐに行方不明になる。たいていは近くへ買い物とか、届け物とか、誰でも出来る用件で総務部長がすることではない。出掛けたはずの彼が、スポーツ新聞を片手に会議室から出て来たこともある。突っ伏して寝ていたのか、頬骨のあたりが黒く汚れていた。
だから圭子は、彼が郵便局に行くと言った時、ゴミ袋を買ってきてくれと頼んだ。せめて子供のお使いくらいはやってほしい。
しかし、それは裏目に出た。やっぱりあのオッサンは役立たずだ、と彼女は再認識した。
雨で少し濡れてしまった郵便物を持ち、席へ戻ろうとして、出入口にある傘立てが目についた。恨めしく思いながら眺め、そして気付いた。
あの傘が、ない。
***
予想より上司への報告に時間がかかった。やっと決裁を受けることが出来た原田は、社内にあるサンプルを掻き集めて梱包した。なんとか集荷時間に間に合った。
荷物を持って出入口へ行くと、運送会社のドライバーが既に詰め込みを始めている。これもお願いします、と愛想良く言って、彼は自分の席へと引き返した。
途中、総務部の前で、いつものように良美の姿を探す。彼女はコピー機の前でぼんやりと外を眺めていた。曇ってはいるが、雨は止んでいる。
良美のどこか沈んだ様子に、原田は申し訳なく思う。あの時自分がコンビニに寄りたいと言わなければ、ここまで面倒なことにはならなかったのに。
なんとなく声を掛ける気分にはなれなかった。持ち主不明のよく似た傘を佐々木が持ち出したことも、まだ伝えていない。知れば余計に気に病むだろうと思った。
そのまま通り過ぎようとして歩き出した時、良美がゆっくりとこちらへ顔の向きを変えた。原田さん、と柔らかい声が呼び止める。
彼女は足を止めた原田の前へ滑るような早足で近寄ってきた。
「あの傘、また失くなってしまったんです」
彼女は困惑した顔でそう言った。
「誰が持ち出したのかわからないんです。三上さんは、もう気にしなくていいじゃないって言ってるんですけど、モヤモヤするというか、スッキリしないっていうか……」
良美が俯くのを見て、原田は昼休みのことを言うべきかどうか迷った。言えば、関係ない人間がもう一人巻き込まれたかもしれないと彼女はさらに思い悩むだろう。
「……佐々木さんの傘、せっかく見つかったのに」
「……え?」
良美は、佐々木さんの傘なんです、と原田の目を真っ直ぐ見据えて言った。
「あの時、私達の前にコンビニから出て行った人、相原部長だったんです。急いでいたから、間違って持っていってしまったって」
「相原部長?」
サッと視線がその席へと動いた。いつもどおり、彼の姿はない。
「なんだ、相原部長が……そうか……」
無意識のうちに、原田の口から呟きが漏れる。
「なんだ……良かった……良かったぁー……」
最後の方は、溜息混じりになる。脱力した彼に、良美が不服そうな顔をした。苦笑いしながら原田は告げた。
「あの傘、今は佐々木が持ってるよ」
「え?」
「アイツ、昼休み始まってすぐに帰ってきて、急いでまた出て行ったんだ。その時に、あの傘を持っていった。社内にいたのは俺だけだったから、佐々木が戻ってきたことは誰も気付いてないけど」
良美はしばらくぽかんと口を開け、そして大きな溜息をついた。
二人は互いに顔を見合わせ、どちらともなく笑い出した。
「バカみたい。悩んで損した」
「ほんとだな。すみません、俺があんなこと頼んだせいで、迷惑かけちゃって」
「いえ、こちらこそ。ごめんなさい」
いやいやとんでもない、いえ私の方が、と遣り合って、またプッと吹き出してしまう。
「えーと、じゃあ、今度、仕事帰りにお食事でもどうですか?」
お疲れ様ってことで、と良美が晴れやかに笑った。原田は、是非! 喜んで! と、こちらも満面の笑顔で応じた。
2013年5月4日 初出
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読んでくださりありがとうございます。
この作品は、親しくしていただいているならざきむつろさんから、「1本の傘が人から人へと回る話、あなたならどう書きます?」と気軽にバトンを回されて書いたお話です。
もうあれから1年が経ったんだなぁ…早い。