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雪月 音弥
2018年6月2日 21:02
雨が降っていた。 昨晩から降り出した雨は、まだ当分は止みそうにない。 自分の心と同じだな、となんとなく思う。 あきらめなきゃ、と思うのに。 いつまでもいつまでも、気持ちにケリをつけられない。 そしてそれを、どこか心地よくさえ感じていた。 彼がどう思うのかなんて、関係ない。 ただ彼を好きで居続けることの、何が悪いのか。 雨だって好きなように降るではないか。 とはいえ、彼にきっぱり