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一人暮らしを始める女性へ〜物件の選び方③
【妥協点編】
前回は「一人暮らし女性が選んではいけないNG物件」の特徴をお伝えしましたが、
今回は「妥協してもいい物件」の特徴をお伝えします。
前回お伝えしたように、一人暮らし女性はお金がかかります。
ただでさえ美容や化粧やファッションにお金がかかるのに、その上防犯のために家賃が低すぎるところに住んで節約するわけにもいかない…。
辛いですね。
でも、妥協できるポイントを見つけてお部屋探しをすれば、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれませんよ!
◯デザイン性
オシャレなデザイナーズ物件って憧れますよね。
でも、住んだ後はあまり外見や内装をまじまじと見る機会って実は少ないです。
人の心理として、美点はすぐ慣れてどうでもよくなっていくんです。
パッと見のデザインより、家事の動線を考えて、家具を配置しやすい間取りのお部屋を選ぶことのほうが大事です。
デザインなんて、不快でさえなければいいんです。
ただし、内覧してみて「壁の色がどうしても嫌」など、後から替えのきかなそうなものに不快感を覚えた時は、担当者さんに「交換が可能か・自分で手を加えても大丈夫か」を聞いてみたほうがいいでしょう。
◯新築or築浅
前回の記事をご覧になった方は、
「『古い物件はよせ』って言ったじゃないか!」とお思いでしょうか。
確かに、オンボロアパートはダメです。
しかしピッカピカの新しい物件ほど家賃はお高いものです。
個人的に、築年数は十数年ほどが狙い目だと思っています。
幅を広げて8年以上〜20年くらいの間で絞って検索かけるといいですね。
古すぎず、新しすぎない。
設備と断熱と家賃のバランスが一番いいと思います。
◯駅からの距離
基本的に、家は駅から離れるほど不便になるとされていて、家賃は安くなる傾向にあります。
しかし、普段の生活であまり電車を使う機会がない人なら、駅から離れていることのデメリットは少ないでしょう。
電車通勤・電車通学ではない人は、駅から離れている物件を選ぶと安くて良いお部屋が見つかりやすいですよ。
私が国分寺に住んでいた時は駅徒歩8分の家でしたし、今住んでいる家は駅徒歩20分ほどかかります。
どちらも不便を感じたことはありません。
今の家は当時勤めていた職場に近く、通勤時間は自転車で10分足らずです。
駅へ行くにも、自転車を使えばすぐです。
大事なのは、その物件が日常生活圏に自力でアクセスしやすい立地にあるかどうかです。
私は今転職活動中なので、今後自分がどんな仕事に就くかで再び引っ越しとお部屋探しをする必要に迫られる可能性はありますが、次もやはり駅から遠い物件を探すと思います。
自分の通勤・通学スタイルに合った立地の家を選びましょう。
◯プロパンガス
「プロパンは高いからやめておけ」というのが節約家さん達の間では定説ですが、私はそうは思いません。
なぜなら、都市ガスの物件は家賃が高く、プロパンガスの物件は安い傾向にあるからです。
そりゃそうですよね。都市ガスは“都市”にあるんですから。
都市部に住むのでないなら、プロパンはやむを得ないです。
ガスの種類よりも、使い方の工夫でどうにでもできます。
お風呂にお湯を張って毎日浸かるのをやめるだけでも違います。
私は、“冬はなるべく湯船に浸かる”生活を実践している今冬は、シャワーだけで済ませていた夏よりもガス代が4000円近く増えています。
燃料高騰の影響もあるでしょうが…。
うちは追い焚き機能がついておらず、浴槽に張ったお湯がすぐに冷めてしまうので、結局シャワーから出したてのお湯の方が温まれるんですよねぇ。
もう冬もシャワーでいいような気がしてきています。
◯大島てる
事故物件情報サイトとして有名ですね。
でも、誰でも自由に投稿が可能なので、ソース不明の情報もあり、信憑性に欠けます。
実際に「自分の住んでいる物件にデマ情報が投稿されていたので削除依頼をした」という話も見かけます。
もし仮に、あなたの気になっている物件が大島てるマップに載ってしまっていたとしても、諦めないでください。
その物件を扱っている会社に問い合わせてみましょう。
もしかしたら本当は事故物件ではないかもしれません。
もし本当に事故物件だったとしても、特殊清掃やリフォームがされているはずです。
家賃や立地や設備など、“事故物件であること”以外の条件がパーフェクトなら、一度内覧してから考えてもいいと思います。
事故物件は家賃が相場より安くなるそうなので、あえて事故物件を探して住む人もいるそうですよ。
人が亡くなっているというだけで気味が悪くて嫌、という気持ちもわかるのでもちろん無理におすすめはしません。
事故物件を内覧する際は、実際に人が亡くなっていた該当の箇所を教えてもらって、痕跡が残っていないか、変な匂いがないか、なんとなく嫌な雰囲気を感じないか、よく確かめましょう。
実際に訪れてみたら、言われないと事故物件とはわからないくらい普通のお部屋かもしれませんし、訪れてみて嫌だと思ったら契約しなければ良いです。
不動産屋さんによく話を聞いて、お部屋の状態をよく確認して、「ここなら住んでも良さそうだ」と感じたなら、毎月の固定費を浮かせる節約手段の一つとして事故物件を選ぶのもアリかもしれません。
住む場所に求める条件は十人十色
今回は前回と打って変わって、節約の観点から妥協しても良い条件をお届けしました。
初めて一人暮らしのお部屋探しをする際は、夢が膨らんでついつい高望みしてしまうかと思いますが、長く快適に住み続けるためには理想と現実の落とし所を見つけることが大事です。
普段の自分の生活スタイルを考えて、本当に必要な条件を洗い出してみてください。