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My Favorite Songs

2年前くらいに、Spotifyで好きな曲を集めたプレイリストをつくったことを思いだした。
ヒマだし聴いてみるか〜って再生ボタンを押した。
にほんごって、うつくしいなぁ…としみじみ。
2年前から好きな曲が変わらないことに、どこかとりのこされたような焦りを感じつつ、でも変わらない自分にちょっと安心したりして。

せっかくなので、そのプレイリストからとくに好きな曲を紹介します。
ちなみに、半分はくるりです。
くるりがだいすきです。

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〇 ハイウェイ/くるり

何者かになりたくて、自分の行動にいろいろ理由をつけてぶっ飛ばしてみるけどみるけど、ほんとうは自分には何もないんだってわかっている虚無感と、だからもうどうにでもなれってこころのなかではふつふつとしている。
その繊細なバランスがたまらなく好きです。
いまの自分に満足ができなくて、変化をもとめているけれど、なにせ臆病だから、いろいろ理由をつけて自分を正当化しないとやっていけない。
そんなよわむしの背中を押してくれる曲です。

まだ『ジョゼと虎と魚たち』をみたことがないので、いつかみてみたい…!


〇 さよならリグレット/くるり

幼稚園のときに出会った、タイトルも内容もおぼろげだけど、記憶には鮮明にのこっている絵本ような…どこかなつかしさを感じる曲です。
リグレット(後悔)って、年齢を重ねてからすることだけど、この歌はこどもに話しかけているみたいに、やわらかな歌詞でつづられています。
泣きつかれちゃってふわふわしているような、不思議な感覚。
それが、心地いいんですよね〜。

わたしは岸田さん(ボーカル&ギター)の、やさしい歌声が好きなのかもしれません。
ジャケットのワニのイラストもいいですね。


〇 ブレーメン/くるり

はじめて聞いたとき「なんでこんなかなしい出来事を歌にしたんだろう」と、疑問に思いました。
少年がなくなったのに、まちの人は悲しむようなそぶりを見せず、少年のことはまるで二の次のような…
寂しい。けれど、風が通りぬけるようなさわやかさも感じられる。
その違和感が気になって何度も聴いているうちに、この曲の虜になっていました。
死と隣あわせで生きる美しさを感じられる曲です。
2番のサビの「大粒の雨」は、街の人々のなみだなんじゃないかな〜と、解釈を交えながらきいています。


〇 JUBILEE/くるり

歌詞もすばらしいけれど、とにかくメロディーが好きです。
サビがどこかクラシック音楽っぽく聞こえるのは、なぜなのでしょうか。
暗くなった帰り道、バスや電車に揺られながらすぎてゆく街の光をながめているような、ノスタルジックな情景が、記憶のかたすみからそっと現れます。
あいまいなさみしさに、優しくよりそってくれる曲です。
この曲を口ずさむとき、なぜかサビ前の「花びら」をしっかりはっきり歌いたくなります。


〇 かんがえがあるカンガルー/くるり

くるりの子ども向けの歌、けっこう好きなんです。
ちいさなあたまのなかに、ムゲンの可能性がひろがっていたあの頃を思いだします。
子どもごころを置き去りにして、石のようにガチガチになたあたまを、びよよよ〜んとやわらかくほぐしてくれます。
おもわず口ずさみたくなるキャッチーな歌詞とリズムが、とてもかわいらしい曲です。
「びよよよ〜ん」という音が、カンガルーじゃなくてカエルがジャンプしているみたいに聞こえるのも、スキポイントです。


〇 SANPO/くるり

個人的に、カラオケでいちばん最初にうたいたい曲ナンバーワンです。
うまくいかないことがあっても、きっと明日はいいことあるから、スキップしてのりこえていこうよって励ましの声がきこえてきます。
こういう、ささいな日常をえがいた曲が好きなんですよね〜。
おしえて、リラックマ〜。

Netflixにはいっていないので『リラックマとカオルさん』をみたことがないのですが、これを観るためだけにはいろうかな。


〇 うんざりですよ/YeYe

嫌なことがあったときに、そっと背中に手をそえてくれる曲です。
まわりの人の意見にゆれたり、気にさわることを言われたり、キラキラしている他人の生活に不快になったり…
日々生まれる「もういいよ」と思うきもちを代弁してくれます。
ネガティブな歌詞だけど、聴きおわったときにはなぜかスッキリ。
アコースティックギターのやさしい音色が、春のはれの日のようにあたたかい。
嫌なことはたくさんあるけれど、もう少し生きてみるか〜と、ちいさくのびをしたくなります。


〇 ゾッコン/MONO NO AWARE

映画『海辺のエトランゼ』のエンディングではじめて聴いたとき、こころが高揚して思わず立ちあがりそうになりました。
恋をして浮かれてささいなことに一喜一憂して、胸の高鳴りをおさえられずにガッツポーズをしてしまいそうな、ハツラツとした恋愛ソングです。
ぜひ『海辺のエトランゼ』とセットで聴いてほしい…!
ゾッコンをきいたら海辺のエトランゼが観たくなって、海辺のエトランゼをみたらゾッコンが聴きたくなって…のエンドレスループから抜け出せなくなります。
ぜひいっしょに沼にハマりましょう。


〇 言葉がなかったら/MONO NO AWARE

言葉ってまいにち使うものなのに、この世で1番あつかいが難しいものなんじゃないかと、考えさせられます。
どうすれば自分の想いや感情を、ちょうどいい距離感で伝えられるか、悶々と悩む日々。
うまく伝えられなかった「あのとき」の後悔から、これから訪れるであろういつかの日への勇気がもらえる曲です。
こたえがみつかるかどうかは置いといて、言葉について悶々となやむ日々は、これからも続きそうです。


〇 CLEAR/坂本真綾

透明でピュアで、青空のようにすみきった曲です。
冒頭の「できるよね」のあとの「ティリン」というピアノの音が好きで、こころがスーっとすみわたります。
答えはまだわからないし、完璧じゃないけれど、それでも笑顔で走ることって、美しくかっこいいことなんだと気づかされました。
「ほかの人とくらべて、自分にしかないものは何か」という誰もが考えたことのある悩みに「答え合わせはもうしたくない」と、自分自身を受けいれる勇気をくれます。
すべての人に、かろやかな一歩を手助けしてくれる曲です。


〇 菫/坂本真綾

孤独感を抱えながら、他人とともに生きていく美しさを感じられる曲です。
有象無象のなかにポツンと立っているわたしって、一体何者なんだろう。
その答えが、この曲のラストで語られています。
不完全な存在だからこそ、誰かとつながり、あたらしい世界をつくっていく。
そして、誰かとつながることでしか、生まれないものがある。
それがどれほど尊いものなのかを、この曲が教えてくれました。
凍えた指先を寒さから守る手ぶくろのように、寂しさをそっと包みこんでくれるあたたかい曲です。

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2年前からかわらず、いまでも好きな曲たち。
わたしの人生を支えてくれる、大切なパートナーです。

実は、先日くるりのツアーのチケットを購入しました!
人生ではじめて、好きなアーティストの演奏を実際に聴きにいきます。
もう今から楽しみで、こころのなかでわたしの分身がぴょんぴょん跳ねています。
まだまだ寒いので、いっぱい食べていっぱい寝て、体調万全にして挑みたいとおもいます。


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おとわ
ひとつひとつ、大切にお受け取りします。 あなたにもいいことが訪れますように。