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朝早く起きるためには目的が必要?(ナツ)

「早く起きてまでやりたいことがないから起きられないんじゃない?」

これは、「早起きしたいのにできない」とぽつりと呟いた時にドーに言われた一言。

衝撃だった。
私はそれなりに趣味があると思っていて、読書だったり動画を見ることだったり、やりたいことはたくさんある。
それなのに、それらは早起きしてまでやりたいのかと問われると、実はそう
ではないのだ。寝たいという欲望には勝てない。

掃除や洗濯をはじめとした家事など、やらなければならない(やっておきたいと思う)こともたくさんある。
けれどそれはやりたいことではないので、当然それを理由に早起きするなど無理である。だってできるならやりたくない。

そういえば、YouTubeで「モーニングルーティン」を撮っている方が、「どうしたら早起きの習慣がつきますか?」という質問に「楽しみがあれば起きれる」と答えて
好きな食べ物を朝ごはんにしておく、運動する、などと、同じく「目的」を持って早起きをしているのを見たことがある。

だけど私には睡眠欲に勝るほどやりたいことが見つからなかった。
好きな食べ物を用意するのだって毎日は無理だし、別に遅く起きたって食べれるじゃん、と思ってしまうので効果は全くない。

終わった、と思った。

30年以上生きてきたが、とんと早起きできない理由がこれだったのかと。


--しかし、とある本を読んで私は希望を抱いた。
すぐさまドーに報告。

「これだー!!!目的なくても起きられるかも!!!」

小川「(前略)私の場合は朝が苦手だったのですが、ある日「何も考えずに、布団から出る」と決めた。頭で理屈ばかり並べると、ますます起きられませんからね。続けるうちに意識が拒絶しなくなり、早起きになりました。」

『哲学を知ったら生きやすくなった』(日経BP)マンガ:さわぐちけいすけ 哲学者:小川仁志

「「なるほどーっ」」

もちろん、目的がないと起きられない人はいると思う。
現に、ドーはそのタイプで、基本は私と同じく早起きとは無縁のひとなのだが
たまに突然早起きできる期間があって、それは「物書きしたいから」という強い目的があるからなのだという。

でも、私にはこの考え方を持っていた方がずっと早起きできそうに思えた。
早起きしてまでやりたいことを探さないといけない、と思うとストレスで苦しいし、だったらもういいや、とまで思っていたところだった。

ちなみにこの考え方は哲学者メルロ=ポンティの「身体論」からきている。

[メルロ=ポンティは言った…]
<身体は自分のものであると同時に、世界と自分の意識をつなぐ媒介でもある。
身体という”もう一人の自分”に任せれば、おのずと心はついてくる。>

『哲学を知ったら生きやすくなった』(日経BP)マンガ:さわぐちけいすけ 哲学者:小川仁志

私はドーと違って哲学には疎いので、これだったら哲学を身近に考えられるかも…!と思って試しに買ってみた本だった。

以来、私は敬意を込め「ポンティ先生」と呼び、何かと身体論!身体論!と言っている(ブーム)。

ここまで書いて、ちょっとこれ哲学対話から離れた内容だったな…と思ったけれど、哲学を絡めてふたりで考えたことなので残しておこう……

こんな感じでゆるくふたりで話して考えたことを書いていけたらいいなあと思います。
よし、寝よう。
そして明日は目が覚めたら何も考えずベッドから出るのだ!!

(ナツ)

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