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若かりしころの思い出。おとうさん北海道縦断物語~きっかけ・計画編~

この記事は以前僕のブログにて発表したものを、生成AIにてリライトしたものです。

とある人から、「おとうさん、自転車で宗谷岬まで行ったって本当?その話、ぜひ聞かせてほしい!」という声をいただいた。そこで、数回に分けて自分の北海道縦断の冒険について書いていこうと思う。

当時の旅日記がどこかにあるはずと押し入れを探してみると、ちゃんと残っていた。読み返してみると、意外と記憶に残っているものだ。ただ、これは平成20年(2008年)の出来事なので、少し記憶が曖昧な部分があるかもしれない。そして、当時はフィルムカメラを使っていたため、写真は少なめだ。残っている写真もデジカメで撮り直したものなので、その点はご了承願いたい。

それでは、おとうさんの若かりし頃の冒険、第一章を始める。

きっかけ


すべての始まりは、妻(以下「かみさん」)の一言だった。

「自転車で宗谷岬まで行ったら、自信がつくんじゃない?」

その頃の自分は精神的に病んでいて、すっかり自信を失っていた。そんな自分に、かみさんがこう言って背中を押してくれたのだ。

「行ってみたいけど…」と悩んでいたところ、翌日、かみさんが会社で「うちの旦那が自転車で宗谷岬まで行くんだって」と話してしまったらしい。これで後に引けない状況ができあがり、消極的な気持ちのまま、人生初の自転車旅がスタートした。

自転車とのつきあい

実は、自転車には前から興味があった。かみさんと付き合い始めた頃に、1万円くらいのマウンテンバイクを購入し、休日が合えば一緒にサイクリングに出かけていた。景色を楽しみながらのサイクリングは、とても楽しいものだった。

結婚してからもその趣味は続き、仕事が終わってからもよく自転車に乗りに行っていた。そんな自分を見かねて、かみさんが新しい自転車をプレゼントしてくれたのだ。当時人気が出始めていた「フラットバーロード」というモデルで、価格は3万円ほど。新婚の家計には痛い出費だったが、すごく嬉しかった。

この自転車で近くの坂道をよく走り込んでいた。住んでいる町は坂が多く、自転車好きにはもってこいの環境だ。

予算の不安

新婚家庭にお金の余裕はない。それでも、かみさんに気持ちよく送り出してもらうためには、予算をできるだけ切り詰める必要があった。

立てた計画は以下の通り:

  • 食費は1日1000円

  • 宿泊は無料キャンプ場を利用し、ホテルは使わない

それでも帰ってきたときには、財布にほとんどお金は残っていなかった。潤沢な予算があるに越したことはないが、やりくりしながらの旅もまた楽しいものだ。

宗谷岬への挑戦

宗谷岬に自転車で行くということは、自分が住んでいる町から北海道をほぼ縦断することになる。普段は140kmくらいは走れるので、荷物を積んだ状態で約1100kmの道のりを2週間かけて進む計画を立てた。

食費を節約するため、無洗米や缶詰を持参。おかずには缶詰にマヨネーズをかけ、カロリーを増やす工夫をした。マヨネーズは常温保存が可能で、高カロリーなため、バテた時はそのまま飲むこともあった。

宿泊の計画

宿泊はもちろんホテルではなく、無料キャンプ場を利用することにした。北海道には無料のキャンプ場が多く、トイレがきれいで設備が整っているところもある。旅人同士の交流も魅力の一つで、情報交換ができるのが嬉しかった。

不安との戦い

地図を開くたびに、不安が押し寄せてきた。往復1000km以上の距離を、荷物を積んだ自転車で走るという現実が重くのしかかる。トラブルが起きたらどうするか、体力は持つのか、お金は足りるのか――考えれば考えるほど、不安は増していった。

そんな中、かみさんが「もう言っちゃったんだから、大丈夫だよ!」と明るく言い放った。その言葉に背中を押され、僕も「なんとかなるさ」と自分に言い聞かせて準備を進めた。

物語はまだまだ続く。次回をお楽しみに。

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