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若かりしころの思い出。おとうさん北海道縦断物語~5日目・羽幌→稚内

北海道縦断の物語もいよいよ佳境に入り、今回は稚内市街に到着した。ライダーたちの憧れであるオロロンラインを堪能しながらの走行である。そして、今回は北海道名物の「ライダーハウス」に宿泊することになった。

8月13日 曇りから雨 果てしない一本道「オロロンライン」

朝から海沿いのキャンプ場は暑かったが、コンクリートの上にテントを張っていたため、砂の煩わしさに悩まされることはなかった。今日も朝4時に起き、6時には出発した。

オロロンラインは道の駅が続いているので、今日はスタンプを押しながらゆっくり進もうと思っていた。しかし、最初の「初山別」の道の駅はまだ開いていなかった。楽しく適度なアップダウンを走りながら次の「富士見」の道の駅に到着するも、ここもまだ開店前である。

ようやく「天塩」の道の駅でスタンプを押すことができたが、出発が早かったため仕方ないとはいえ、もう少しスタンプを集めたかったところである。しかし、毎日午後3~4時頃には疲れてテントを張る生活で、時間配分には悩みが尽きない。

天塩を過ぎると、いよいよ「オロロンライン」の真骨頂である。日本海を左手に、利尻島を遠くに見ながら果てしない直線を進む。この道は本当に景色が変わらず、右手には丘、左手には海。稚内市街が見えるものの、変化のない風景が続くばかりである。

また、人の住む気配もないため、休憩する場所もほとんど見当たらない。しかも、曇り空の天気で気温も下がり始め、北緯45度の通過点モニュメントでようやく休憩を取った。

その後、土砂降りの雨の中、ようやく稚内市街に到着した。この日はノシャップ岬で写真を撮り、無料キャンプ場「稚内森林公園」で宿泊する予定だったが、豪雨に見舞われたため、それどころではなかった。結局、途中で見つけた「サガレン」というライダーハウスに泊まることにした。

ライダーハウス「サガレン」

「サガレン」は暗い倉庫のような建物で、声をかけるとおばあさんが出てきてくれた。「ごくろうさま」と一言二言交わし、1500円を支払って宿泊することに。おばあさんからは乾いたタオルと、靴を乾かす新聞紙をもらい、温かいシャワーで凍えた体を癒すことができた。

久しぶりの布団に身を沈め、インスタントコーヒーで体を温める。テレビではオリンピックが放送されていたが、特に興味はなく、天気予報を確認する程度である。

翌日は宗谷岬へ向かう。

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